ムキタケの見つけ方、見分け方、あと食べ方

キノコ


とある秋も深まり冬がそこまで迫ってきた頃合い、

「いつも行かない、晩秋の山を見てみませんか?」

と声をかけ。メインターゲットのムキタケを探しに、

ムキタケ

友人らを誘ってキノコ探しにいってきましたので、ご報告をさせていただきます。ちなみに美味しかったです。

ムキタケを探しに山へ

霜が降りる頃にもなると、活発な秋をすごしてたキノコたちが静かになってきます。

こんな日でも見かけるのは…

カワラタケ?的な硬いやつとか、

カワラタケ?的な硬いやつ
カワラタケ?的な硬いやつ

ツリガネタケ?みたいな、何年も同じ木にひっついてそうなやつしかいません。

ツリガネタケ?
ツリガネタケ?ジャンプで木を登るステージに出てきそうですね

そんな静かな山で出てくる数少ないキノコがムキタケ。

ぐ~~~っと気温がさがり、それこそ霜が降りるくらいになった日にでてきます。

ムキタケ

水気があるところに出るんですよね~?ってことで、沢下り。

涸れ沢みたいな谷筋をざくざくと、

落ち葉をかき分けて降りてゆくことしばらく…

ムキタケってどんなキノコ?

「みっけ!」

と誰が言ったか。わりとすぐにムキタケを発見。

こちらがムキタケ。

主に朽木から生えるタイプのキノコで、茶色~肌色のカサをしています。

ムキタケ
ムキタケ。茶色タイプ

ツカらしいツカはなく(いわゆる軸みたいなやつ)、

木から直接ニュッ!!とでてきています。

ムキタケ
ムキタケ

さっそく採取♪ナイフでスパッとね、

ムキタケと似てる毒キノコの話

ムキタケと似たキノコには毒キノコがいるので、軽くその話もしておきましょう。

木から出てくるタイプのキノコでよく見かけるものは、

・ヒラタケ
・ムキタケ
・ツキヨタケ
・スギヒラタケ

などがおります。うちツキヨタケスギヒラタケは毒キノコ。

このうちスギヒラタケは白くて明らかに違うので判断可能。

スギヒラタケ

ツキヨタケがよく似ていて危ないのですが、“カットして断面を見る"ことで判断できるとされています。

今回のムキタケの断面はこんな感じなのですが、

ムキタケ料理を作る

ツキヨタケは断面に黒いシミが入るとのこと。


ツキヨタケ中毒は毎年ニュースで報道されるくらい間違えやすいそっくりさん。きっちりチェックして毒キノコは食べないようにしましょうネ。

ムキタケを食べる

さっそく持ち帰ったムキタケをいただきます。

料理は定番のキノコ汁でいってみましょう。ムキタケは煮物と相性が良いのです。

ムキタケ料理を作る

ドロや木くずがついているので、よ~~く洗って、

ムキタケ料理を作る

たっぷりのお湯で煮ます。ムキタケはシッカリ煮ても大丈夫なタイプのキノコ。茹でるとゼラチン質でプルプルになるんですよ~!

ムキタケ料理を作る

ここにナメコやネギをぶち込んで、トロトロになるまで煮るだけっ、カンタン。

ムキタケの汁

お味噌はテキトーに、我が家はだし入のマルコメが定番。赤味噌とかでも美味しいかも?

ムキタケの汁

10分くらい煮込んだら、味を整えて完成。

ムキタケの汁

いい香りっ♪寒い日にはやっぱりこれですよね。

ムキタケの味は?ノドヤケの異名は伊達じゃない

さっそくいただきましょう。あつあつのムキタケ汁をよそって…

ムキタケの汁

麦ごはんと、お漬物(ハヤトウリ)といっしょに並べてみました。

ムキタケの汁

さっそく、いただきま~~~す!

…っとここで注意!

ムキタケの汁

ムキタケは別名「ノドヤケ」といって、けっして毒があるわけではないのですが要注意キノコ。

そう!ゼラチン質でプルプルになるせいか、ヤケドしやすいのです…!なんと恐ろしい。おじいちゃんの敵!!

ムキタケの汁

ちゃんと、ふー!ふー!しながら食べましょう!私との約束ですよ!

とはいえムキタケ汁の味は格別。

味がしっかり染み込んで、それでもなお形も風味も崩れないのはさすが真冬のキノコ。プルプルとした舌触りもたまりません。

うまい!

ごちそうさまでした。

まとめ

晩秋に出てくる変わり種キノコ、ムキタケを山で探しに山歩き。実際にとって食べてみました。

煮込み料理にしてみたところ、ゼラチン質がプルプルで非常に美味でした。秋が終わってもまだまだ取り足りないときは、また探しにいってみようかな。

ムキタケ(剥茸)

【採取場所】広葉樹の山、特に谷筋
【採取時期】晩秋
ガマノホタケ科ムキタケ属。晩秋に広葉樹につく。表面は茶色~肌色で、断面は白~クリーム色、変色はしない。表面にゼラチン質の膜があり、皮が剥けるのでそう名付けられた。見た目の似たヒラタケとは剥き具合が違う。ツキヨタケとも違うと思われるが要確認。

風味:★★☆
食感:★★★
レア度:★★☆
プルプル:★★★

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

キノコ図鑑があると森が楽しい♪

おうちキノコ栽培キット。いっぱい出ます!

【おまけ料理レシピ】ムキタケ汁

【材料】
ムキタケ ※スーパーのヒラタケでも可、だが私は菌臭がちょいニガテ
なめこ
きくらげ
長ネギ

・調味料
かつおだし
こんぶだし
味噌

みりん

【作り方】
1.
ムキタケは採取し、柄やツバがないこと、断面に黒いシミがないことをチェックする。
慣れないうちは専門家に見てもらいましょう。

2.
キノコは一口サイズにカット。
長ネギは斜めにカットする。キノコ同量くらい、たっぷり入れましょう。

3.
たっぷりのお湯を鍋で沸かし、食材を煮る。
総じて煮崩れない食材なので、全部いっぺんに入れてもOK。
弱火で10分ほど煮る。

4.
かつおだし/こんぶだしを適量入れ、味噌・塩・みりんなどで味を整える。
最後に5分ほど煮たら完成。

うどんやほうとうを入れてもうまい。
“鍋用うどん"、みたいな太いのがオススメ!