【 東京でとって食べる生活・ドキュメンタリー 絶賛公開中!】

私のアライグマをとって食べる活動が映像になりました!

罠でとったアライグマを解体して美味しく食べちゃいます♪

メニューはステーキにシチューに…えっ、ラーメン!?


アミガサタケは春にでてくる不気味なキノコ。見つけるのが大変だがうまかった

2020年7月20日

ぱっとみ「不味そう」「毒がありそう」と思えるキノコの代表格、

アミガサタケ、

そのカサは集合体恐怖症(トライポフォビア)のひとが恐れ慄くアミアミ模様。

イエローモリーユ(アミガサタケ)

巷ではチブル星人とも呼ばれるハチャメチャな見た目のキノコなのですが。

実は美味しいらしいんです。
も実際にあるそうです ※後述)

フランス語ではモリーユ(英語ではモリユ)と呼ばれ、美味なキノコとして珍重されています。特にグラタンやラザニアなどのクリーム料理に使われるそう。

@乾燥モリーユ、高い!!(Amazonより)

日本にも自生しており、東京などの平野部でわりと見ることができるキノコなのだとか。

「旨いのなら食べてみたい!」

ということで、私も取りにいってきました。

結論、とるのがめちゃめちゃ大変なキノコでした。

アミガサ探して一年目

私とアミガサタケとの出会い。それはデイリーポータルZでの玉置さんの記事(公園とかで採取できる春のうまいキノコ、アミガサタケ探し)です。

この記事を読み、

「公園でとれるのか!ぜひとってみたい。」

と奮起した私。

ざっとインターネットで調べてみたところ、

・春に採取できる
・イチョウや桜の木の下に生える

という情報をゲット。

というわけで翌春、近所のおっきな公園の桜の樹の下や、通りの桜並木の下をチェック。

うろうろしながら木の下を眺めていたアミガサ一年生の私

結論、一本も見つけることができませんでした。

どうやら簡単に見つかるものではないようです。

アミガサ探して二年目

更によく調べた二年目。野食ブログさんや、野食家の友人から詳しい情報を得ての再チャレンジ。

・大きく分けて二種類のモリーユ(アミガサタケ)がいる
1.ブラックモリ-ユ(トガリアミガサタケ)はイチョウの木の下。桜の咲くまえ
2.イエローモリーユ(アミガサタケ)は桜の木の下。桜の咲いたあと
・踏み固められていない地面のほうが発生しやすい
・雨がふったあとにでやすい

などなど、強力な情報をゲット。

今年こそは採りますよ!

シーズン前に、桜の木イチョウの木の生えている有力なスポットを事前にチェックしておきます。

イチョウは葉が独特なのでとてもわかりやすい。まっすぐ上に伸びているのも特徴的

スポット探しには足だけでなくインターネットも活用。

グーグルマップでイチョウの木や桜の木を探してチェックし、良さそうな場所は実際に現地にいって確認しておきます。

都内は某公園のイチョウ。冬に葉が落ち、まっすぐ伸びている木を探します@画像はグーグルマップより

そして待ちに待った春。

チェックしておいた木の下を探しにいきました。

桜並木とCC110

バイクでびゅーんと向かっては、

降りてウロウロ探します。

地面がしっとりした桜並木

桜やイチョウのほとんどは人が植えたもの、どうしても人通りの多い場所にありがち。

シカシ、キノコ的には人が踏み固めた場所はNG、これが中々難しい。

とにかく人が歩かないような場所を考えて回っていきます。

都内某所のイチョウ並木

ひたすらに木の下を探してまわります。

「この野草はこんな場所に生えるのか~!」

「春でもギンナンってとれるんだね~!」

などと、新たな発見はあるものの、アミガサタケの発見には至らず、

結局、二年目もアミガサタケを採ることができませんでした。

聞くところによると、アミガサタケ不作の年であったのだそう。運が悪かったのだと諦め、来年に再チャレンジする事にしました。

アミガサ探して三年目

そうしてやってきた、三年目の春。

ここにきて分かってきた事は“東京でアミガサタケを探している人は思いの外おおい"ということ。

実は多いのでしょうか、東京でとって食べる生活をしているひとは??

さて、今年も基本スタイルは二年目と同じくグーグルマップで見つけておいたスポットをめぐるのみ。

今年は新しいポイントとして、

・人の行かなそうなところ、見つけにくいところを探す

という項目に重きをおいて探すことにしました。

今年のアミガサは霜まだ降りる時期からスタート

まだ寒さの残る3月某日より探索開始。

とにかく人のいかなそうなスポットにロックオン、雨がふったあとの日を重点的に狙います。

フカフカ落ち葉は人が来ない印

人の来ていないであろう早朝から行動開始。

ターゲットはとにかく目立たないキノコです。

時には四つん這いになり、地面スレスレの目線で探すこともしばしば…

はたから見ると完全に変質者ですね

アミアミ…ガサガサ…

ここまで来るともはや執念

自分で言うか?という感じではありますが!

アミガサタケというキノコはそれほど気合を入れなければとれない相手だと認識しました。

さて、そんな活動を数日やっていたある日、

都内のとある公園で、

本当に公園でとれたよ!アミガサタケ

ようやっとアミガサタケを発見!!

色が黒いので、変種のチャアミガサタケでしょうか?

近くにもう一つ小さいのが生えていました

ようやくのゲット!!!

感動。

めちゃめちゃ嬉しいです。

「今日はいい日なんじゃあないか!?」

ということで、場所を変えて探索を続行。

そうしたところ、

興奮してピントをあわせられませんでした!

あったーーーー!

人が来ないであろう笹薮の中、

とびきり大型、手のひらからはみ出るサイズ

なんと!?

アミガサタケの群生に遭遇。

大豊作!!大勝利!!!

人生初のアミガサタケでこれほど大豊作を経験できるとは。

ありがとうアミガサタケ!ありがとう色々教えてくれたみんなー!

無事とれましたよ~。

とったアミガサタケを食べてみる

さて、とったのだから食べましょう!

ここまで長かったのですが、こっからがある意味本番です。

この日採取したアミガサタケがこちら、

ドン☆

洗って泥を落としました。石突は泥ごと現地でカットするべきだと反省

素人目に見分けがつかないのですが、

トガリアミガサタケと、チャアミガサタケがまじっている感じ?

せっかくなのでイチバンでかいのを使ってみましょう。

食べる前にちょっと観察

表面の拡大写真、

柄の拡大写真。ザラザラとした突起が見て取れます

手に持つと山肌の岩盤のようなゴワつく質感、この時点ではとうてい食べられるようには見えません。

カサの拡大写真もとってみました。

カサの拡大写真。おどろおどろしい陥没。明らかに毒

不気味の一言。魔女の作る毒薬の原料かな!?

凹みの拡大写真、

腐海とか惑星という単語が脳裏に浮かびます。

本当に美味しいのでしょうか?

続いて、パカッと半分に割ってみました。

中身は空洞。カサもカラっぽ、不思議ではありますが胞子を散布するのに合理的な形をしています。

カサの内側を拡大、

外側よりはややしっとりとた質感、コチラも謎の突起が裏面を覆っています。

気味が悪いですね。

いやーそんな内側まで頑張って気持ち悪くしなくていいのよ??

さて、

いよいよ、アミガサタケを料理していきます!!

調理のポイントなのですが、

アミガサタケは見た目通りちゃんと毒キノコであり、微量ながら毒成分を含んでいます。

毒成分はジロミトリン。この成分は熱で処理ができ、水と熱を加えることで加水分解しモノメチルヒドラジンに変化。モノメチルヒドラジンは沸点が87.5℃で、煮沸で気化するため取り除けるとのこと。(※Wikipedia「シャグマアミガサタケ項」より)

時間にして10分間煮沸すると99%が抽出できるとのこと。(※図鑑「日本の毒きのこ」より)

なお、調理中は念入りな換気が必要となります。気化により水蒸気に毒成分が含まれるためですね。

ちなみにこの過程を経ない料理はNGです。例えば刺し身とか(質感が岩なのでしないとは思いますが)。決して生食をしてはいけません。

と、いうわけで調理開始。換気扇スイッチオン!

初物なので念入りに、たっぷりのお湯で茹でてみましょう。

すぐに茶色いダシのようなものがでてきました。

ストップウォッチを用意して、時間を測りながら調理します。

茹で始めて2分ほど、キノコてろ~~~んとなってきました。

これ以上は茹ですぎであると判断し、ひきあげます。

水は茶色くうまそうなスープに変化。

香りをかぐと、オシャンなよい香り。シイタケなど和風のキノコとはまた違うやつ。

情報からすると、10分煮沸してしまえば毒成分は気化し、飲めるようになるのでしょう。

しかし"茹でこぼすべき"と明記された図鑑もあります。

悩みましたが「初回から冒険することはなかろう」とパス、ザルできってしまいました。

続いて、取り出したアミガサタケをカットしていきます。

食べ比べできるように、輪切りと、縦ぎりの二種類用意してみました。

フライパンにオリーブオイルをあけて、

カットしたアミガサタケを投入、

低温で炒めて水っ気を飛ばします。

い~い香りがしてきました。

続いて牛乳、

生クリームがベストかとは思いますが、高いしこれで十分。

よくかき混ぜ。
牛乳になじませます。

牛乳のカサが半分くらいになってきたところで、塩と黒胡椒で味を整えます。

そこにパスタ麺を投入。

最後にチーズを軽く入れて、

完成♪

アミガサタケのクリームパスタ

※左奥のアミガサタケは飾りです、決して生食してはいけません!

香りは上品なクリームパスタといったところ、それほどキノコの強い主張はありません。

では頂いてみましょう。

くるくる…くるくる…

ぱくっ。

もぐもぐ…

ふむふむ。

強い旨味を感じるのですが、香りは穏やか。

香りが穏やかなのは、きっと“茹で汁を捨ててしまった"のが原因でしょう。

茹で汁を少量にし、茹でた後はクリームと一緒に煮詰めるのが正解だったように思えます。煮詰める時間を含めると、ジロミトリン(モノメチルヒドラジン)が気化する10分は加熱を続ける事になるので、健康的にも問題ないはずです。

しかし、これでよい香りがするのは確か、

調理方法をきちんとやればもっとうまいというのだからむしろ驚きます。

キノコ本体も食べてみます。

ぱくり。

むにむに…

油で揚げ焼きにしたせいもあってか、程よい硬さで旨味たっぷり。さながらお肉を食べているような感覚。

例えるならベーコンのような食味ですね。

あの岩のような質感のキノコがこんなに美味しくなるなんて、まさかですよ。最初に食べた人はスゴい。

ちなみに大ぶりの輪切りがイチバン美味しかったです。

皿に残ったソースもパンでぬぐって…

完食、

ごちそうさまでした!


まとめ

アミガサタケは、発生する場所期間が限定的で、採取するのが難しい。

そのうえ見た目もひどいのです。
まさに「こんなもの食べるのか!?」という雰囲気。

シカシ、食べてみるとその味は極上。

またとりたい。また食べたい。

そう思わせる魔力のある不思議なキノコでした。

アミガサタケ(編笠茸)

【採取場所】公園、緑地公園、山裾、など
【採取時期】2月下旬~3月上旬
アミガサタケ科アミガサタケ属。子嚢菌類。有毒、生食NG。チャアミガサタケ、トガリアミガサタケ、など複数の種が存在する。イチョウや桜の木の下にでてくるが"条件によって腐生菌として形成されることも、菌根を形成することもある"とされており、石垣の合間など想定外の場所から出てくる事もある。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、図鑑「日本の毒きのこ」、デイリーポータルZ

【おまけ料理レシピ】アミガサタケのクリームパスタ

【材料】
アミガサタケ x1~3本
スパゲッティ x1人前
牛乳or生クリーム x150ml or 75ml
オリーブオイル x大さじ1~2
黒コショウ x少々
塩 x少々
チーズ xお好みで
ニンニク xお好みで

【作り方】
1.
換気扇のスイッチを入れる。アミガサタケをよく洗い、内側が露出するようにカットし、少量の沸騰したお湯で茹でる。
※乾燥アミガサタケの場合は、事前に30分ほど水につけ戻す。戻し汁で茹でること。

2.
中毒が心配な場合は、30秒ほどで引き上げ、茹で汁は捨てる。
美味しく食べたい場合は、1~2分ほどでアミガサタケを取り出す。茹で汁は残しておく。(自己責任でお願いします)

3.
フライパンにオリーブオイルをあけ、好みの大きさにカットしたアミガサタケを炒める。
※ニンニクを入れる場合はここで入れ、焦がさないよう弱火で炒める

4.
アミガサタケの水分が軽くとんだくらいで、2の茹で汁を加え、カサが半分になるまで煮詰める。

5.
牛乳 or 生クリームを加える。牛乳を加えた場合、弱火でカサが半分になるまで煮詰める。(合計10分以上加熱すること)

6.
黒コショウと塩で味を整え、スパゲッティを入れる。
ざっくり馴染んだら、チーズを加え、完成。
ソースがうまいので、パンなどを用意してぬぐって最後まで味わうと◎


ポチってくれると励みになります!
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然体験へ