東京でとって食べる生活

ヤマブシタケの奇妙な白いモコモコに顔をうずめてすーはーした話

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まるで不思議の国の毛むくじゃら妖精のような外見のヤマブシタケ

出会った中でもとびきりお気に入りのキノコです。

あの質感、あの香り…ああもう一度かいでみたい…!

今回はそんな思い入れ深いヤマブシタケの話をさせてください。

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ヤマブシタケとの出会い

それは信州深山。友人たちに針葉樹と広葉樹の混じる森へ連れていってもらったときの話です。

鬱蒼とした森は左も右も同じ景色。少し方角を間違えれば迷子になってしまいそう…

秋のキノコ採りということで、森の中で初めて見る様々な(とって食べられる)キノコを教えていただきました。

ヌメリスギタケ。スギタケやスギタケモドキと似てますが、ぬめぬめで判別可能。大豊作でした。

シャグマアミガサ感のある食べたら死んでしまいそうなヤバいやつ、食べられないキノコもたくさん

とれたて9種類のキノコ汁。無造作にキノコが突っ込まれ魔女のカマドのような混沌さを醸し出していますが、実にうまい。キノコ汁は5種類から増えるほど倍々ゲームでうまくなるんだそう

そんなこんなでまだ見ぬキノコを探し、森の奥まで分け入っていっていったとき……

同行者の一人から歓声が!

慌てて駆け寄ってみると、

…でん!

木に謎の生物がおる!?

木にぶら下がる真っ白なモコモコ、

なんだこれ!?

新生物発見か!?

いや、ヤマブシタケだ!!

この神秘的なキノコには不思議なあこがれがありまして、いつか見てみたいと願っておりました。まさか出会えてしまうとは!!

およそ何で出来ているのか分からない真っ白なトゲのようなヒダをぶら下げた外見。

遠目にはまるでうさぎが木にへばりついてるかのよう

生き物なのか?植物なのか?

この白いモコモコはどんな役割があるのか?

カサは見当たらないのに胞子はどこから散布されるのか…?不思議でたまりません、はぁ…すてき

うっとりと、ついつい見入ってしまいます…

ひとしきり観察したあとは二人がかりでのオペ、キズをつけず丁寧に切り出すのは一苦労なんだそう

そうやって採種したものを持たせてもらいました。

思わずとってしまう、この満足げな顔…!

ズッシリ重い!大きさはバレーボールより一回り小さいほど、このボリューム感も流石なものです。

断面はこんなかんじ、

内部には細かい気泡のような”す”が沢山はいっています。ふしぎ~

モコモコのぶぶんは先端が針のように尖っているのですが、まるでシリコンのような滑らかさ。これ以上ないほど心地よい手触りです。

そして、天然のヤマブシタケの最高の楽しみ方も教えていただきました。

それは…

嗅ぐ。

ヤマブシタケに顔をうずめて、すーーはーーー!するんだそうです。

さっそく私も、

ずぼっ!!といきまして

すーーーー

はーーーーーーー!!

鼻孔に広がるこの穏やかな香り…これは……森林浴!?

木漏れ日のさす森を歩いていればふと薫る木々と草木の芳しいマリアージュ。揺れる枝葉の奏でるオーケストラを聞きながらモミやツガなどの針葉樹が茂る中をのんびり歩いては、時おりキノコや森の花を愛でては顔を出す森の動物に挨拶…そして妖精たちが森へ誘い……

はっ!

あまりの心地よさトリップしてしまいました。

イヤしかし、いい香りでした!
ありがとうヤマブシタケ。

とってきたヤマブシタケを食べます

嗅いでおしまい、なんてことはなくとったヤマブシタケは美味しくいただくことができます。

一部を分けていただいたのですが、モトが大きかっただけありまして持ち帰ってもなおじゅうぶんなサイズ。

まずは単体での味をみたいので、キノコ料理でイチバンよくやる天ぷらからいってみましょう。

ヤマブシタケの天ぷらを作ってみた

一口サイズにカットしまして、

衣をたっぷりまとわせて、アツアツの油でじゅわっと揚げます。

キノコはじっくり時間をかけて火を通すのがコツ!と教わりましたので、水分を追い出すようにじわじわ付きっきりで揚げてみました。

完成、きれいなキツネ色のヤマブシタケの天ぷら、

ではさっそくパラリと塩をふりまして、いただきま~す

ジゃくっ…

ん、甘い。

美味しいです。カリッとした衣の中はじゅわじゅわ触感、甘みがまずやってくるのですが続いてやってくるじわ~~っと染み出す旨味がたまらない。いやな香りはまったくなくて、ただただ甘みと旨味の爆弾。なんだこれは仙人の食べるスナック菓子か。

エリンギやシイタケなどの繊維のプリプリしたキノコとはまた違うトロみのある食感がすっごく好み。近いものをあげるとすれば”玉ねぎの揚げたやつ”でしょうか。ジュワ感と甘みがそれっぽい。

どうやら食材として、めちゃめちゃ高いポテンシャルを持っているようです。

ヤマブシタケのパスタを作ってみた

続いて旨味を活かしたらどうなるか?ということでパスタをやってみました。

ニンニクと玉ねぎをざーっと炒めまして、

ヤマブシタケを投入、火が通ったら生クリームも投入。

茹であげた太めのスパゲティとからめて~

でん、完成!

ヤマブシタケのクリームパスタ

これも当然にウマい

火を通すと香りが穏やかになるためクリームとの相性は抜群。とろとろに溶けたヤマブシタケにクリームが染みたやつがまたうまいのなんの。

大盛り作ったつもりでしたが、アッサリ完食。

ごちそうさまです。


○まとめ

不思議なモコモコのヤマブシタケ、手触りも…芳りも…味も…全てがパーフェクトなすばらしいキノコでした。連れて行ってくださった友人に感謝を。そして欲をいうならまた出会いたい。でもってまた顔をうずめてすーはーしたいのです。

※ヤマブシタケの名前の由来は、山伏の服の胸のあたりについてるぽんぽん飾り(梵天という)に似てるところからつけられたそう。てっきり山伏の住んでいるような深山に生えているからだとばかり思っていました。

参考画像(山伏のイラスト@いらすとや)

■ヤマブシタケ(山伏茸)
夏の終りから秋にかけて、広葉樹の倒木や立ち枯れの部分に発生する木材腐朽菌の一種。近年では栽培も可能になりまた臨床試験において血糖値を低減させる・抗がん性・抗アルツハイマーなどの健康効果が報告されている。にわかに注目されているキノコ。

※もちろん我らがAmazonで販売されています!こぶりなのですーはーするには適していませんが味に興味がある方はぜひいかがでしょう。

【おまけ料理レシピ】ヤマブシタケのクリームパスタ

【材料】
ヤマブシタケ x50~100g
玉ねぎ x半かけ
ニンニク x適量
パスタ x100g
生クリーム(牛乳でも可) x100ml
バターorオリーブオイル x適量
塩 x適量

【作り方】
1.
ヤマブシタケは一口サイズにカット、玉ねぎはみじん切りか薄切り、
ニンニクはすりおろすか薄切りにしておく。

2.
バターorオリーブオイルをフライパンにあけ、弱火でニンニクを炒める

3.
ニンニクの香りがでてきたら、玉ねぎを入れ中火にし透き通るまで炒める。
透き通ったらヤマブシタケを入れ、じっくり炒める。

4.
ヤマブシタケがくたくたになってきたら、生クリームを入れよく混ぜ沸騰させる直前で火を止め、塩で味を整える。

5.
パスタを茹でておき、フライパンでソースに絡めたら完成です。


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