ハッカク(八角、魚)をさばいて食べる

2025年9月28日ハッカク


スーパーの鮮魚コーナーをのぞいてると知らない魚がいました。

ハッカク(八角)

ハッカク

おすすめらしいですけど、全く知らないヤツ。だれ?

調べてみると北のほうの魚で、知る人ぞ知る旨い魚ポジション。つまり高級魚らしい。

謎の魚

それがどうしたことか首都圏で250円というバグ価格をつけられています。

これはまさに運命、そう「食ってみな!とぶぞ!」と運命はおっしゃっている。ハイ!食べます!

というわけで、今回はハッカク(魚)をさばいて食べてみますよ。

ハッカクってどんな魚?

色々試してみたい、ってことでハッカクを二尾買ってみました。

ハッカク

ハッカクというのは俗称で、正式和名はトクビレ(特鰭)というそうです。

しかし見たこと無いタイプの外見してますね~

魚というより爬虫類みたいな顔。ヒゲあるし。フトアゴヒゲトカゲみたいな?

ハッカクの頭

口は下向きにあいてます。ヒゲセンサーで検知して、底のものを食べる系の生き物なのでしょうきっと。

ハッカクの口

ボディはカチカチ。鎧みたいな鱗が全身を覆っています。

このエッジが八角形だからハッカクなのかな?

ハッカク

これだけでも魅力的な魚なんですが、更に秘密があって、

背びれと尾びれが…

ばっさーーー!

ハッカク(トクビレ)のひれ
ハッカク(トクビレ)のひれ

かっこいい!!

でーっかいんですよね。

底のほうをモゾモゾする魚にしては不釣り合いな大きなヒレ。調べたらこれはオスだけの特徴らしい。

ハッカク

アピールかなんかに使うのかな?確かに惚れちゃいそう。めちゃめちゃカッコイイ魚ですよこいつは。

ハッカクのさばきかた

さて、カチカチでどこから包丁を入れたらいいんだ?と悩むところですが、調べたら以外と簡単らしい。

まずは開いて内臓を出します。

ハッカクをさばく

キモはこのあとの料理に使うのでとっておきます。

ハッカクの肝

そしたら、胸鰭のあたりに包丁を入れて、

ハッカクをさばく

鎧ごと皮をひっぱると…

ずばーーーーーーーーーーーーー

ハッカクの皮をはぐ

おおおおおぉきもちいい!!!

キレーにむけましたよ。

ハッカク

ちなみにこの鎧みたいな皮からは良い出汁がでるらしい。とっときましょう。

一尾は素の味をみたいので刺身にひきます

ハッカクの身

も一匹はどうしよう?

と、調べたら軍艦焼きという食べ方があるらしい。

いわく、"開いたハッカクに胆味噌を塗り焼いたもの"だそうな。

ハッカクならではの料理っぽいです。これは作るしかない!

ということで開いて、

ハッカクの開き

肝を叩いて潰して、味噌とあえます。

ハッカクの肝をたたく

オンザハッカクして、焼いていきますよ、

ハッカクの軍艦焼き

お茶目で、スターアニスこと八角(スパイスのほう)をトッピングしておきましょう。かわいいしね。

八角(スパイスのほう)
八角(スパイスのほう)

弱火でじっくり焼いて、味噌が焦げる芳ばしい香りがただよってきたら、完成!

ハッカクの軍艦焼き

おまけで、皮と骨からダシをとって、

ハッカクのスープを作る

味噌汁もこさえてみました。

ハッカクのスープ

よーしたべるぞ!!

ハッカク(魚)の味は?

ハッカクのお刺身。

ハッカクの刺し身

ハッカクの軍艦焼き、

さっそく頂いてみましょう!

まずはお刺身から~

ハッカクの刺し身

お醤油につけて…オォォォッ!

ハッカクの刺し身

脂がのる魚だとは聞いていましたが、チョンとつけたら醤油に脂の花が咲きましたよ。これはすごいやつなのではっ!

もぐ。むぐむぐ…

いいですね~!

脂がのってるのはもちろん、ぶりんとした弾力があるのがいい。

それとしっかり味があります、白身でも青魚でなく、カサゴ目なのに根魚っぽくもない風味。なんだろう?深海魚っぽいような?

ただ、脂の香りなのか?ちょっとクセのようなすえた香りを感じるのがマイナス。これは鮮度の都合か?まぁ北海道からきてくれたわけだししゃあなし…

この脂は味噌汁にもたっぷり溶け出していました。

ハッカク汁

汁の味はそんなにうまくない。水が多すぎたのか?それほど出汁は出ていないような感じでした。まー1尾分だけですしね。

次、ハッカクの軍艦焼き。

香りがすでに美味しいので、間違いなさそうなのですが…

ほじほじして、もぐ!

ハッカクの軍艦焼きを食べる

うまい。

まず身がしっかりしていて、とりやすいのが高評価(大事)。そして味は素晴らしいの一言。

味噌味が濃いんですけど、身の味がしっかりしてて負けてないんですよね。

ハッカクの軍艦焼きを食べる

お茶目で載せた八角(スパイス)がちゃんとおいしいのも嬉しい。そりゃ味噌+八角なんてはずしようのない組み合わせなわけで、土台の魚がうまけりゃ完璧ですよ。

言う事なし、皮(鎧が食べられない!)を残して完食!

ハッカク

ごちそうさまでした。

まとめ

スーパーで見慣れない魚ハッカクが売っていたので、釣ってないけど買って食べてみました。

高級魚と聞いていましたが、噂に違わずちゃんと旨い魚で、特に焼き物がぜっぴん。お刺身はちょっと鮮度不足な感じがしたので、次は産地であるところの北海道で食べてみたいなあ。

トクビレ(特鰭) / ハッカク(八角)

【採取場所】北海道
【採取時期】旬は冬
トクビレ科トクビレ属。正式和名はトクビレだが関東では俗称のハッカクの名前で出回る。北海道あたりの北国に住んでいる魚。やや深めの砂泥地でゴカイとかを食べている。全身が鎧のような鱗で覆われており、雑に触るとケガをする。身質は非常によく白身でクセがない。珍重される。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

図鑑をもって水族館にいくと楽しい!

おすすめ九州醤油。最強に甘くてこってりのやつ。正月はいつも買って帰ります。

【おまけ料理レシピ】ハッカクの軍艦add八角(スパイス)

【材料】
ハッカク(魚)
八角(スパイス) ※お好みで
味噌
砂糖 ※お好みで

【作り方】
1.
ハッカク(魚)は軽く洗って、腹を開いて内臓をだす。肝はよけておく。

2.
腹側から包丁を入れる。中骨に沿って背中の皮目まで裂き、開きにする。貫通しないように注意。

3.
魚焼きグリルで軽く両面。2~3分ほど焼き、火を通す。

4.
味噌とハッカクの肝を叩いて混ぜ合わせる、好みで砂糖やショウガを加えてもいい。

5.
3に4を塗る。好みで八角(スパイス)をひとつぶ乗せる。

6.
再び弱火で5分ほど焦がさないよう弱火で焼く。脂と味噌がなじんできたら完成。