ホテイチクの河原の野良タケノコをとって食べた

2022年5月11日野草・山菜ノダケ,ホテイチク,季節【春】


とある初夏、食材探しに河川敷を探検していたときのこと。

まあまあヤブの深い河原なのですが、

釣り人が作った釣りびと道があったので、それを進んでみることに。

どこの河原にもありますよね釣りびと道、くっきり道になってるやつ。たどりるといい感じの釣りポイントにつくやつ。

みちすがらちみっこいタケノコを発見。

「これ、食べられるヤツなの…?」

気になったのでとって食べてみました。そのお味はといいますと…

河原でタケノコを見つけた

見つけたタケノコの大きさは、ヒトの指といい勝負?ってくらい。

「野良タケノコ?ナニタケ?

ってことで近くの親竹を調べてみると、

ホテイチク

という種類の竹であることがわかりました。

ポキッ!と折り取ったものがこちら。

アスパラか?と思うくらいのサイズ感ですが、それでもちゃんとタケノコですよ!

タケノコっていうと珍重されているものゆえに、野山でとったりすると土地の持ち主個人とトラブルになりがちなのですが…

河川敷のヤブならば持ち主個人はいなかろう、つまりトラブルにはまず発展しないハズ。

これはいいぞ。ついでに"釣りびと道"の整地にも貢献だぜ~

ってことで、ヤブをかきわけガッツリ採取。

おちびさんばかりかと思いきや、中には細腕サイズの食べごたえありそうなのもありましたよ!

さっそく持ち帰って食べてみることにしましょう。

ホテイチクのアク抜きは不要?

さて持ち帰ってきた野良タケノコ、ホテイチク。

そのへんの野で引っこ抜いてきたものですが、これアク抜きとか要るんでしょうかね?

重曹とか使ってみたらいいのかな、とりまやってみましょう。

ぺりぺり~~っと皮むき、

タケノコって皮むくと半分以下の重量になるんですけど、

これって詐欺の一種ではないかといっつも思うんです。

 

でもまぁ今回ばっかりは拾ったものなんでオールオッケー!

悲しい気持ちにならないタケノコ、なんとすばらしいことか・・・

硬そうなので念のために真っ二つにしときましたよ。

これを沸騰させた重曹水に浸して、冷めるまで放置!

んで、これを剥いたものがコチラ、

思ったよりクタクタになってしまいました。

思っていたより柔らかいみたい?ですが、

問題は味です!

ごま油+麺つゆ+ショウガ、で食べてみます。タケノコはこの食べ方が旨いと聞いたんですよ~

じゅわ~~~っとね、

水分を飛ばしつつ炒めます。

かんせー

ホテイチクのごま油炒め。

では味見といってみましょう!

いただきま~す。

はむ。

コリコリもくもく…

フツーのタケノコですね。

ふつうすぎるくらいで、美味しく食べられます。

これってもしかしてアク抜きいらないやつ?

ホテイチクをシンプルに食べてみる

こいつアク抜きいらないみたいですし、

もうそのまま天ぷらでイイのでは?

ということでやってみます。

天ぷらタネ
エビと、ニセアカシア(別記事参照)と、タケノコと、クズ(別記事参照)

カリッと揚がったのがコチラ、

ホテイチクの天ぷら。

さっそく揚げたてを食べてみたところ。

フツーに美味しい。

細いだけで普通のタケノコより美味しい気がしてきました。

ちょーシンプルにはどうだ?

んん…

う、旨い。

結論、ホテイチクはアク抜き不要。

コイツ、想像以上に美味しいやつなのではなかろうか?

タケノコのオカワリをとりにいく

美味しかったのでオカワリを取りにいってきましたよ。

ちょっぴり季節が進んで伸びてます。

皮をむいてさっとゆでたら、

同じシーズンの近いホンビノス貝と合わせて…

ホンビノス貝とホテイチクの上流下流炒め。

中華っぽい味にしたおかげで、安定感のあるウマさ。

上流のタケノコと下流の貝の組み合わせ、

ひとつの川で完結する料理ってなんかイイですよね。原始みがあって~。

ラスト。

細長いタケノコといえば…

ってことでトムヤムクンの素と合わせて、

トムヤムホテイチク。

豚肉と一緒にアジア風の味付けにしてみました。

んんん~~~!

カリコリのタケノコと甘酸っぱいソースがよく合う~!!

ごちそうさまです。

まとめ

河原で雑にとれる野良タケノコ、ホテイチク。食べてみたら想像以上に美味でした。アク抜きがいらないばかりか、鮮度のよさかスーパーのより美味しく感じるくらいです。

大量にGETできるおかげで、しばらくはタケノコまみれの生活になりましたよね。これはリピート確定!春の楽しみが増えましたやったね。

ホテイチク(布袋竹)

【採取場所】河原とか、地権のからまない場所
【採取時期】4月下旬~5月上旬
イネ科マダケ属。園芸品種であり中国原産の外来種。他の竹との見分け方は、ほそっこいのと根本の節が不規則かつ膨らんでいること。アクが少なく、茹でて生で食べる地域もあるんだそう。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

私はだんぜんタケノコ派です。


山菜図鑑をお供にお外へGO!有毒種にはご注意を~

トムヤムクンの素があると、いつでもご飯がアジアンに。おすすめ!

【おまけ料理レシピ】ホテイチクのトムヤム炒め

【材料】
トムヤムクンの素 x適量
ホテイチク xたっぷり
鶏肉orエビor豚肉 xホテイチクと同量
万能ネギ xたっぷり
ニンニク x適量
ショウガ x適量
砂糖 x適量
塩 x適量
油 x適量

【作り方】
1.
ホテイチクは真っ二つにして、熱湯につける。
硬い皮はむいておく、姫皮(先端内側の柔らかい皮)は残す。

2.
ホテイチクと鶏肉をひとくちサイズにカットしておく。

3.
フライパンに油をひき、ニンニク・ショウガを香りが出るまで弱火で炒める。
鶏肉を炒め、火を通す。

4.
ホテイチクを加え、油を馴染ませる程度に炒める。
トムヤムペーストを加え、なじませる。
砂糖・塩で好みの味に整える(私は甘めがすき!)

5.
最後に小口切りにしたネギをふり、さっと加熱して完成。