ヤブガラシを茹でて炒めて食べてみた

2022年3月29日野草・山菜ヤブガラシ,季節【夏】,季節【春】


ヤブガラシという植物がおります。

藪を枯らすほど茂るからヤブガラシという名前がついたのだそう。

繁茂するヤブガラシ(写真ACより)

それって、ものすごい繁殖力なのでは!?

でもってその植物、穂先が食べられるのだとか、

ヤブガラシの温サラダ
ヤブガラシの温サラダ

そんなに茂るものが食べられるなら…

食べ放題になっちゃうのでは?

ということで、つんできて食べてみました。

ヤブガラシってどんな草?

サクラが散るくらいのころ、都内の公園に摘みにいってきました。

こちらがヤブガラシ。

新芽のやつ。

芝生エリアにワサワサと生えておりました。

赤紫色のつるがひょろひょろ~~~っと地面から伸びてくるのが特徴的。他に似た植物がなくわかりやすい。

ブドウみたいな葉っぱに太く柔らかい茎。

ウマそうなのですが、

けっこう青臭いですね!?

ちょっぴり心配

さて、こちらはもうちょっと日当たりのいい場所のヤブガラシ、

つるがのびて生け垣に絡みついてます。

こういう伸びてきた穂先も食べられるとのこと。

根で増える草らしいので地上部はどんどん摘んでOKっぽいです(まぁ生け垣のは明らかに雑草なので根からとってもいいでしょうが!)。

でもってこちらが花。

ヤブガラシの花(写真ACより)

がいっぱいで虫さんに大人気とのこと。

ヤブガラシの花をなめる昆虫
美味しいのかな?(画像はWikipediaより)

甘いのかも?今度食べてみようかな?

ちなみに、秋になるとくろぐろした実をつけるんだそうです。ブドウの味がしたりして!?

ヤブガラシを茹でて食べる

そんなわけでとってきたヤブガラシを食べてみましょう。

浮かんでる緑のは彩りようにとってきたハルジオン

最初はシンプルに茹でて素の味をチェック。

1~2分、さっと茹でところで、

水をきってゴマドレをかけてみました。

ヤブガラシとハルジオンの温サラダ。

というところでしょうか、

それではいただきます!

ホクホク…ポリポリ…

おっ!青臭さなくなってますね。

アスパラっぽいかな?

サバイバル系の食材かと思ってたんですが、フツーにいけますよこれ。

ヤブガラシを炒めて食べる

続いて、ヤブガラシを炒めてみますかね、

チンジャオロースっぽく炒めものにしてみます。

ヤブガラシは生のまま使うことにしました。若い葉っぱも使ってみよう。

豚肉・タケノコ・タマネギをニンニクとショウガで炒めて、

ヤブガラシをイン!

彩りに赤ピーマンも入れてみます。

さっと加熱したところで

味付け。オイスターソースとか、コショウとか醤油とか。

そんなわけで完成、

ヤブガラシ入りチンジャオロースもどき。

炒めたらヘタッとしちゃいましたね。

それではいただいてみます。

はむはむ。

なるほどポリポリ…

炒めたらちょっぴり硬いかな。

何となくキンピラみたいな感じ、

悪くはないですが、和風な味付けのほうがよかったかもしれません。

ごちそうさまでした。

まとめ

ヤブガラシは茹でたらアスパラ、炒めたらキンピラのような味付けでした。

加熱することで独特の草臭さは消えてあっさり食べやすい。資源豊富なので積極的にとってきたい野草です。

ヤブガラシ

【採取場所】空き地、公園、土手
【採取時期】4月~6月
ブドウ科ヤブガラシ属の多年草。ブドウとはいっても小型で2~3メートルほどつるをのばす程、一年ごとに地上部は枯れて新しい茎がでてくる。名前はヤブを枯らすほど旺盛に茂ることから。手入れがされてない家の象徴として"ビンボウカズラ"とも呼ばれる。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、ヤマケイポケットガイド 山菜・木の実

書籍紹介

べ方と野草がわかりやすく紹介されてます!

菜を探すならハンディサイズの本は必携ですよ~!

【おまけ料理レシピ】ヤブガラシの新芽の温サラダ

【材料】
ヤブガラシ x食べたいだけ
塩 xひとつまみ
ドレッシング x適量

【作り方】
1.
ヤブガラシの新芽を採取する。
触ると容易にまがる柔らかいものを採取する。太いとなおよい。

2.
湯をたっぷり沸かし、塩をひとつまみ加える。
よく洗ったヤブガラシを茹でる。葉は好みだがむしらなくてよい。

3.
さっと1~2分茹で、水でさっと洗う。
※新芽はそれほどアクがないが、アクが強いと思う場合は1時間ほど水にさらしてアクをぬく。

4.
水をしっかりきって、ドレッシングをかけたら完成。
ゴマドレやマヨ系の味が合うように思う。