シマヘビはヘビの中で一番うまいらしいので誘拐した
シマヘビを拾いました。
シマヘビといえば、
食用に(比較的)適するとされ、食糧難の時代にはごちそうとして扱われた。
(wikipediaより引用)
美味しいと言われるヘビ。
これはぜひ味を見てみなくては!
ということでウキウキしながら持ち帰りました。その顛末の報告になります。
シマヘビを拾った日
ある初夏。採取で田んぼの近くを歩いていたところ、
採取を共にしていたI氏が草の上で日向ぼっこしてるヘビを発見!
すかさずGETする私、
体と平行に走る黒のライン、シマヘビという種類のヘビでしょう!
よく見かける無毒のヘビ。
そしてこいつ、美味しいと聞いて食べてみたいと思っていたのです。
コレは嬉しい拾い物をしたぞ!
たまたま持っていた袋にずぼっ!と、そのままお持ち帰り。
ほとんど誘拐ですよね。ヘビの皆様におかれましたは初夏の誘拐犯にご注意ください。現場からは以上です。
シマヘビを飼いたかった
持ち帰ってきたシマヘビはプラケースにイン。
ちょっと殺風景ですね、
食料とはいえ何となく可愛そう…
というわけで、
水とシートを入れてみました。
1時間後…
水浴びはしてくれたようですが、ペーパーをひっくり返して潜り込んでます。
隠れる場所がほしいの?
というわけで、
ダンボールで即席のヘビハウスを作って入れてみましたよ。
入ってくれるかな?
翌朝にはすっぽり!
作ったものを使ってくれると嬉しいもんです。何だかんだ可愛くて愛着が湧いてきました。
このままペットになっちゃいそう…
…と思っていたら、数日後に死んでしまいました。
日光浴の代わりにならないかな?とライトを置いてみたのですが、翌朝にライトの前で眠るように死んでいたのです。
光がまぶしすぎたのか?もしくはヒトと同じ部屋で生活するのはストレスが高かかったのでしょうか、申し訳ないことをしてしまいました。
ごめん。でも君は無駄にしない、食べて供養しますよ。
シマヘビを料理してみる
というわけで、シマヘビを料理します。
病気で死んだとかでもなければ問題ないでしょう、たぶん!
材料はこんな感じ、
メニューはトムヤンクンならぬ、
トムヤムヘビでいってみましょう。
輸入雑貨の力で世界三大スープを手軽に作れる時代。いい世の中になったものですねぇ(しみじみ)
まずはヘビをよく洗って、
解体。
皮を力任せにズルッ!とむいて、
内臓をメリメリ!と取り出してみましたよ。
検死してみたところ、特に異常はなく食べられそう。
においは…クンクン。
ほんのりヘビを飼育しているときにのにおい。
以前に食べたアオダイショウはほんのりにおいましたが、
シマヘビはそれよりあっさりしてる感じ。
中骨をハサミで切り出して、
身を刻みます。
骨もだしに使うので同じように刻んでおこう。
それを香味野菜と一緒に炒めて~
マッシュルームと赤タマネギをドン。
ここにトムヤムクンスープの素を入れ、
よく混ぜます。
水も入れて煮ます。
味見しつつ追いヤムクン。
仕上げにミニトマトを加え、
最後に麺と合わせます。
タイとかならフォーを使うんでしょうけど、手元にないので食感の似たこんにゃく麺で代用。ローカロリーですしね。
そんなわけで完成!
トムヤムヘビ。
緑を添えて色鮮やかに!めっちゃ美味しそうじゃないですか。
シマヘビを食べてみる
さっそく頂いてみましょう。
まずはスープ!
ずず…
おっ!うまい。
トムヤムスープらしく、レモングラスとショウガの香り。酸味・甘み・辛味の調和で食欲が湧いてきますね!
それにエビとか鶏肉で作るときとは違いますね。
ヘビらしさ…なんというか精がつきそうな感じ。
さてお次はヘビの身、
もくもく…
食感は魚の干物みたい。特に肋骨が魚の小骨を思わせます。
味は、スープの味が強いのもありますが、思いのほか食べやすい味。鶏と魚の中間かな?
ヘビは食べるところが少ないのが欠点なのですが、スープにしてしまえばまるっといただけるのが大変よい。
麺は、ちょっとスープが薄味なので物足りないかも?
タイとか東南アジアの料理って薄味なんですよね。
だがここは日本!食材はヘビ!
細かい事は気にせず追いヤムクン!
ヘビの滋味深さとトムヤンクンの甘辛すっぱさのダブルパンチ。グングン食が進みます!
ごちそうさまでした!
まとめ
シマヘビは噂通り美味しい食材でした。アオダイショウと比べてアッサリした風味。トムヤムスープにすると食が進むし精もつきそうな料理に仕上がりました。
こないだ"ALONE"って海外ドラマを見たんですよ、サバイバルのやつ。私もあんな状況になったらシマヘビとってカロリー摂取したいものです!
シマヘビ(縞蛇)
【採取場所】河原、畑、田んぼの近く
【採取時期】5月~9月ごろ
ナミヘビ科ナメラ属。ナメラは滑らかな鱗の意。畑や田んぼなど人の身近に生息するヘビの一種。特に水辺の近くを好み、カエルを好んで食べる。体と平行に走る縞模様が特徴的。ちなみに幼蛇の頃はマムシに似た斑紋が入る。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
【おまけ料理レシピ】トムヤムヘビ
【材料】
シマヘビ x1匹
マッシュルーム x1パック
赤タマネギ x1個
トムヤンクンペースト x適量
ミニトマト x1パック
ショウガ x1片
ニンニク x2~3片
塩 x適量
砂糖 x適量
食用油 x大さじ1~2 ※ゴマ油だと香りがよい
【作り方】
1.
シマヘビをさばく手順は以下の通り。
→ハサミで皮をさきひっぺがす
→内蔵を出す
→頭を落とす
→背骨をハサミ切り取る
2.
ショウガ→千切り
ニンニク→薄くスライス
赤タマネギ→薄くスライス
3.
ヘビ肉・ヘビの背骨・ショウガ・ニンニクを食用油で炒め香りをだす。
4.
マッシュルーム・赤タマネギを加えしんなりするまで炒める。
5.
水を具材がひたるまで加え、加熱。
沸騰したところでトムヤムペーストを加え、4~5分煮る。
6.
ミニトマトを加え、皮がむけるまで加熱。
最後に塩・砂糖で味を整えて完成。
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