ティラピアを釣って食べてみた【沖縄遠征】

2023年3月7日川・池★釣り,ティラピア,季節【夏】


とって食べられる外来生物は積極的に紹介したい!

というわけで今回のお題はティラピア。

水族館のティラピア
水族館のティラピア(写真ACより)

“ピラニア" じゃないですよ “ティラピア"ですよ。タイに似たシルエットのアフリカン外来魚で、日本の一部地域に生息しています。

意外と調理のコツさえつかめば美味しい魚だということが分かりまして、近くで採れる方コストコ会員の方にはぜひ試していただきたく。

ティラピアのさばきかた

てなわけで、今回はそんなティラピアの話です。

ティラピアってどんな魚?

ティラピアってのは名前から明らかですけども外来魚。

アフリカ原産の温かい魚で、食糧難の時代に食用として輸入されてきました。

焼かれたティラピア
現地で供される焼きティラピア(写真ACより)

日本に生息するのは以下の三種類とのこと(外来生物データベースより)

・ナイルティラピア
・モザンピークティラピア
・ジルティラピア

このうち最も有名なのはナイルティラピア。食用魚として入ってきただけあって、味はよく「イズミダイ」などと洒落た名前をもらったんですが、後述の"クセ"のせいか?日本ではそれほど流行らなかったようです。

低温に弱いこともあり、養殖のハードルが高くて、ほぼ食用としない魚になってしまいました。

とはいえ大陸系の方は好きらしく、その手の店に行くとフツーにおいてます。

メニューに乗っているティラピアことイズミダイ
どうでもいいけど「肉食」ってメニュー、ナニ!

身近なところではコストコにも置いてたりもしますよ。会員の皆さんうらやましい!

そんなもっぱら珍味・アジアンフーズとしての立ち位置なティラピア。

適温さえ用意できれば簡単に養殖できるので、今後ふたたび食糧難が起きたら日常的に食べるようになるのでしょうかね?

ティラピアはどこで釣れる?

ティラピアは低温を苦手とする魚で、日本の気候にはそれほど適しておらず、生息域が限られます。

一部の温暖な水域に生息しており、そこでだけ釣れます。

では、どこか?っていう話なんですが、

まず沖縄の用水路とか、小笠原の汽水域。温かいですからね。

それ以外だと、温泉が流れこむ河川で生息しているとのこと、

贅沢なおさかなですね!

これはネットでざっくり調べた感じ

・名古屋(愛知県)の一部
・三重の温泉排水エリア
・鹿児島や大分の温泉排水エリア

などに生息しているそうです。私の地元にもいます。

離れた場所に点々と残っている感じから、

「昔、各地にそうとうな数を放流したんだな~」

というオーラが漂ってきて大変よい(よくない)。戦時で食料足りなかったのかなあ…

ティラピア

それはともかく、各地の温泉地に残っていることは間違いなく、大型が釣れるのは通年通して暖かい場所。どこか?

そりゃ沖縄でしょう!!

ティラピアを釣ってきた

というわけで、私も沖縄遠征をしたときにティラピア釣りにいってきました。

だいぶ前、ありし日の首里城にも行きました。

バイクや車を借りて島内を回りまして、

メインターゲットは鎧魚ことプレコ。

沖縄のいろいろな川をめぐってチャレンジしたのですが、

そっちはGETできなくて…

代わりに釣れたのがティラピアだったというワケ、

畑の横とかを流れている河川で釣りました。

上から見えるレベルでめっちゃいましたよ。

ティラピアはパンで釣りました

ティラピア釣りはコツもなんもなくて超簡単。

試しにパンを流してみたら、バチャバチャ!!と暴れて食べてくれましたからねティアピアさんは。

こいつチョロい…!!

釣ったティラピア
ナイルティラピア。超簡単に釣れます

釣れたのはおそらくナイルティラピア。

クロダイに似たシルエットとカラーですが、うっすらと縞模様があり、尾ひれが丸く赤みを帯びてるのが印象的。これらがナイルティラピアの特料で、赤みは産卵期にでてくる婚姻色みたいなものらしいです。

釣ったティラピア
目が下方向に向いてるのは、地面のエサを長年つつき続けた影響でしょうか?

かかると泳ぐので釣り味もなかなか良くって、"ティラピア釣りは面白い"という方がけっこういるのですが納得。ちょろいんですけどね。

ティラピアのさばきかた

もちろん、せっかく釣ったからには食べてみましたよ。

釣ってきたティラピアはホテル(ドミトリー)の共同炊事場で調理。

また板のティラピア

手のひらよりちょっと大きいくらい?のサイズが2枚、まあまあ食べられそう。

ティラピアのさばきかたのポイントなんですが、

内臓がいたく臭い(いわゆる猛烈な内臓系のニオイでした!)ので、内臓をよけるように捌くと美味しく食べられるとのこと。

つまりこう、

ティラピアのさばきかた

そんなわけで、ばっさり切ってみました。こんな感じ?

内臓に刃を入れないのがコツ。

ティラピアをさばいた

器用にL字型の刃を入れなくても、

こう、ばっさり2回カットするだけでもよさそうです。

ティラピアのさばきかた

これの皮をむきます。

切り身にしてしまうと、ちょっとやりづらいですが…

ティラピアをさばいた

お肉はホントにタイのような見た目で美味しそうです。さて味は?

ティラピアの味は?

三匹分のティラピア肉がとれました。

川魚ということで刺身はNG、加熱調理が必須です。

ティラピアの身

というわけで用意したのは、

その辺のスーパーで買ってきた魚用ハーブミックス

をまぶして、フライパンで炒めただけ!

ナイルティラピアの香草焼き。

完成!簡単。

それではいただきます!

もぐもぐ…ふわふわ…

やわらかな食感で、さっぱりした風味。臭みナシ!

おぉ、話にも聞いていたとおりウマイ。その辺の川の魚にしてはバツグンに美味しいです。

コイとか淡水魚にありがちな小骨もなく、優秀。なるほどこれは放流したくなる理由がわかるというもの。

ぱくぱくたべて完食。

アリです。

ごちそうさまでした。

まとめ

ティラピアは生息域こそ限られますが。簡単に釣れ、かつ味も良い優秀な魚でした。近所にいたらちょくちょく釣りたいタイプの魚です。

とはいえ安易に放流すると既存生態系にどんな影響があるかわかったものではありません。安易にバラまくのは今後も止めたほうがいいでしょう。いずれ行政さんにはどうぞプール養殖みたいな感じで大量生産して食料問題を乗り切って頂きたいと思います。かしこ。

ティラピア

【採取場所】沖縄の用水路、九州や愛知の一部にも生息
【採取時期】
スズキ目カワスズメ科。淡水の中型魚。アフリカ原産の外来魚で優秀な食用魚として世界各地に移入された。雑食で何でも食べる。低温に弱く温暖水域以外では繁殖が確認されていない(wikipedia調べ)。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

関東にティラピアはいないので、食べたくなったら通販で買いましょうね

旅行に持っていった竿はこちら。超コンパクトかつ丈夫です!

【おまけ料理レシピ】ティラピアの香草焼き

【材料】
ティラピア x2~3匹
S&B 魚の香草焼き x1袋
油 x少々

【作り方】
1.
ティラピアは鱗をおとし、腹を傷つけないようにL字型にナイフをいれ、身をはぎとる。

2.
皮をはぎ、一口サイズにカットする。

3.
切り身に香草焼きのスパイスをまぶす。袋に入れてやると楽。

4.
フライパンに薄く油をひき、ティラピアの切り身を焼く。
蓋をせず、両面こんがり焼けたら完成。