東京でとって食べる生活

ハクビシンのロードキルを捌いて食べてみた

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とある山里で車を走らせていると。

道路に動物の遺体が落ちていました。

…猫かな?と思いきや、

ハクビシンのようです。

運転してくださっている友人に車を止めてもらい、

まずは検死、

頭に打撃痕、おそらく車に跳ねられて頭を打ったのでしょう。
いわゆる”ロードキル”というものです。

続いて状態確認、

その他の外傷ありません。
目が澄んでいますし、腹も膨れていません。

死んでそれほど時間がたっていないかんじ。
外気の温度が低くかつ小雨が降っており、ほどよく冷却されています。とても良い状態。

結果でました。

「これ以上にないほどに新鮮なハクビシン!!です。」

これって、

食べられるのでは??

というわけで、ハクビシンの拾い食いにチャレンジしてみることにしました。

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ハクビシンとは?

ジャコウネコ科の哺乳類。

ハクビシン@写真ACより

その名の通り猫に似た体躯をしています。

食性は雑食で、主に果実を好んで食します。

化石が残っていないことや国内の分布がまばらである事から、海外からやってきた外来種だと考えられています。

考えられてる…というのはハッキリとしないからで、国立環境研究所の”侵入生物データベース”でも「戦時中には毛皮用に持ち込まれた」と記載があるものの、特定外来種として扱われていません。

ちなみにハクビシンは東京23区にも生息しています。

しかし夜行性のため人の目にとまることはほとんどありません。強いていえば、民家の屋根裏を住居とする事があって問題になるくらい。

※Amazonより撃退ハクビシン忌避剤。家屋に侵入した場合の対策として売られています

ハクビシンの足跡、東京の我が家にもいちどやってきました

狩猟鳥獣の一種であり、果実を好む食性から肉は美味であると言われています。

ちなみにロードキル個体って拾っていいの?

野生鳥獣は鳥獣保護法で守られており、法に従わなければ捕獲をすることができません。

では、死んでしまった野生鳥獣はどのような扱いなのか?

調べてみました。

県の資料によりますと、動物の死骸は一般廃棄物として処理する事とされています。

生き物を”廃棄物”と言ってしまうのは残念ではありますが…死んでしまった以上は政治的に仕方のない事なのでしょう。

さて、今回見つけた場所は公共の道路
対象は落ちている一般廃棄物。

つまり拾って処分することに違法性はない(はず!!)

ではでは、スッキリしたところでやっていきましょう。

ハクビシンを解体する

持ち帰ってきたハクビシンがこちら。

浴槽で作業します。もちろん終わったらメチャクチャ洗いますよ

目立った外傷はありません。

持ち帰える間も氷で冷やし続けたおかげか、非常にきれいな状態をキープ。

顔の損傷もそうひどくありません

お顔。

猫に似ていますが、タヌキっぽくもありますね。

猫に近い種なせいか肉球も猫っぽい

肉球、ぷにぷに。

きゃー!えっち

睾丸、男の子だったみたいです。

では解体していきましょう、マスクと手袋して作業開始。

解体作業の必需品、マスクと手袋

ざくざくっとやりまして、お肉を取り出してみました。

痛みもなく綺麗なピンク色

前足、腐敗臭はありません。色もピンクでとてもきれい。

血抜きができないまま24時間近く経過していましたが、心配無用だったようです。

”道に落ちている”といえば聞こえは悪いですが、動物のお肉は表皮に包まれており言うなれば真空パックされた状態になっています。

動物が生きていた時点では免疫が存在していたはずなので、肉の中に腐敗の原因となる要素はありません。つまり清潔なのです。

ちなみに、どうしていたらダメなのか?といいますと、大事なのはとにかく温度

日光にあたるなど高い温度で放置されると内蔵に住むバクテリアが増殖。結果として腸管が破裂し、内側から汚染されてしまいます。

今回は見つけた時点で十分に冷却されており、なおかつ運搬中も冷却を続けました。そのお陰か、解体するタイミングに至っても清潔な状態が保たれていました。

内蔵、全く破損がなく綺麗な状態です

対して”炎天下にさらされて内蔵が膨張した個体”。また、”事故で裂傷ができてしまった個体”は食用に適していないといえます。

もしロードキル個体の拾い食いにチャレンジしたい方はターゲットの状態にご注意下さい。高温で放置されたものは食用に適しません。

(ロードキルの)ハクビシンを食べてみる

取り出したお肉をさっそく食べてみましょう、

今回はモモ肉をいただきます。

鶏でいうと、スーパーに並んでいる”骨付き肉”のやつですね、クリスマスに食べるやつ。

見た目はパッとみ鶏肉とそれほど変わりません

何となく、いい香りがするような?

果物を中心に食べているから?気のせいか?フルーティな香り。

ハッ、もしこの個体が近くの桃農家で盗み食いをしていたならば…真のモモ肉になりえるのでは!?

ハイ、
余談でした。

さて、骨がついたままでは火の通りが悪いので外します。

骨を外すのがヘタで汚くなってしまいました。反省

ここから火を通していきます。
シンプルに焼き物でいってみましょう。

フライパンでオリーブオイルとニンニクを温め、香りがでたところでハクビシンを投入。

表面にコゲめがつくまで焼いていきます。

続いてオーブン、120度で30分くらい。

ジビエは火の通し具合が命…!

じっくり内部に火を通します。

チーン♪と、

色味が足りなかったので冷蔵庫にあった野菜を添えてみました

できあがりました!!

(ロードキル)ハクビシンの焼き物、

味付けはシンプルにコショウと塩のみです。

ほんのりピンクですが時間をかけたので十分火は通っています

イイ具合に焼けたのではないでしょうか。

お味はいかに?

ちょっと赤いですが熱はじゅうぶん通っています

ぱくり。もぐもぐ…

あっ!!

美味しい。

中間くらいの味ですね。

ほどよい弾力、噛めば噛んだだけ広がる旨味。

腐敗臭はもちろんありません。意外にも野性味も控えめであっさり系。鳥にも豚にも近い不思議な食味、塩をつけただけでパクパクいけちゃいます。

(ロードキルの)ハクビシン、いけます。うまいです!

ごちそうさまでした。


○まとめ

ロードキルのハクビシンを食べてみましたが、状態がよかったおかげで、美味しく食べられました。

拾うのも、運搬も、解体も、食べるのも、どれもちょっぴり勇気がいりましたが、想像以上に獲物の状態がよくて助けられました。こんなラッキーに今後そうそう出会うことは無いでしょう。良い経験をさせていただきました。

こんなシロモノを車に載せて運んで頂いた友人のT氏とT氏に感謝を。ありがとうございました。(どちらもT氏な上に私もT氏なのだがこれは…)

■ハクビシン(白鼻芯)
【採取場所】箱罠で捕獲する。果樹の近くがよい
【採取時期】猟期 東京は11/15~2/15の間
食肉目ジャコウネコ科ハクビシン属。漢字の通り鼻の上に白い線が通るのが特徴的。先述のとおり外来種だろうと推測されている。雑食で昆虫や小動物を食べるものの、特に果実を好むため果樹園などで作物を食害し害獣と扱われる事が多い。狩猟鳥獣の一種。

【注意】
本種は鳥獣保護法により保護されております。とるには狩猟法にしたがう必要がありますのでご注意ください。

【おまけ料理レシピ】ハクビシンステーキ

【材料】
ハクビシンのモモ肉 x1枚
オリーブオイル x大さじ2
にんにく x大さじ1 ※チューブ可
しょうゆ x大さじ2
みりん x大さじ2
塩 x適量
コショウ x適量
季節の野菜(添え物) x適量

【作り方】
1.
ハクビシンのモモ肉を骨抜きし、コショウをふり、10~30分ほど室温に慣らしておく。
オーブンを120度にあたためておく。

2.
温めたフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で香りをだす。

3.
肉を入れ、強火で1~2分ほど両面に焦げ目がつくまで焼く。

4.
120度のオーブンに肉を入れ、20~30分ほど焼く。

5.
その間にフライパンにしょうゆ・みりん・コショウを入れ、軽く煮詰めてソースを作る。
野菜を茹でるなりカットするなりして準備する。

6.
焼けた肉を盛り付け、塩をふり、野菜と共に盛り付ける。
5のソースを小皿にあけ、好みでつけながらいただきましょう。


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