【遠征】イグアナ捕獲石垣島旅レポと事前調査の答え合わせ
石垣島で野生のグリーンイグアナが繁殖している!
しかもとって食べると美味しい!
こんな面白い情報を聞いてしまい、とりにいきたくてウズウズするのは当然。
今回は東京近辺ではありませんが、石垣島へグリーンイグアナ探しにいってきたレポートです。
グリーンイグアナについての下調べ
行く前に、まずグリーンイグアナがどういう生き物か、どんなところに住んでて、どうやってとれるのか調べてみました。
ネットで軽く調べた限り、ざっくりこんな感じ。
1.A集落近辺に多数生息している
2.温かい時間に日当たりのいい場所で日光浴をする
3.日光浴(バスキング)をしているところを捕獲するのがベスト
4.特に海岸線で日光浴をしている個体が捕獲しやすい
5.一人でもトカゲ釣りで捕獲できる(H氏式)
半分が実際に捕獲をされたH氏の手記より、
それ以外は地元のニュースや個人ブログからの情報です。
情報の真偽を確かめあわよくばゲットしてやる!と石垣島へ行くことにしました。
南国の釣りもやりたかったですしね。
三日間の活動レポート
1日目
朝イチの飛行機で石垣島へ。
長靴で向かったのですが、手荷物にすると邪魔なので履いたまま飛行機に搭乗。
これ、やってみると思いのほかアリだったのですが、手荷物検査で「脱いで中身見せて」って言われてしまいました、チョッピリ恥ずかしい(笑)
現地に到着。まずは足を調達するため予約しておいたレンタルバイク屋へ。
続いて、情報収集を兼ねてガイドつきのカヤックに乗ってやるマングローブジャック釣り。
そして奇跡の出会い。
カヤックのガイドさんが数年前に行政のイグアナ駆除に参加していたとのこと。
何という幸運!
ここぞとばかりにガイドさんに色々と聞いてみたところ、
・生息地はA集落で間違いない
・A集落の小学校の校庭で産卵する
・駆除は冬にやる、夏にやったことはない
・高所作業車で上から探して、1日に7頭捕まえた
・今日みたいな暑い日は午後には日光浴を終えてるかもしれない
・活動は活発だから出会える事は出会えるんじゃない?
などなど有益な情報を聞く事ができました。
しかし、高所作業車まで使って1日に7頭のみとは、なんと効率の悪い…。
あまり生息密度が高くないのでしょうか?
ちなみに、このあとはマングローブの生い茂る河川での釣りを満喫したのですが、ある油断が引き金となり後々に首を絞めることに…!
続いて宿にチェックイン。
宿でも情報収集、聞くとイグアナの居場所はやはりA集落であるとのこと。
まだ時間があるので、荷物を整理して下見に向かいます。
集落Aに到着。地形を下見していきます。
海岸線を歩いて、翌日スムーズに捜索できるよう日光浴に適した場所に目星をつけておきます。
けっこう歩いたので、初日から見つからないかな~などと、
少しばかり期待をしたのですが結果→イグアナ遭遇なし。
日暮れ前に宿に帰宅。
夜は宿の仲間に誘われて飲みにいくことに。
本当は石垣名物の夜の巨大魚釣りをやりたかったのですが、マァあと二日あるしね。
というわけで夜釣りできず!
石垣島料理は、もずくがビックリするくらい好みの味でした。
にんにく醤油味で乳酸菌発酵のような酸味がたまらない。
ちなみに島らっきょうはノビルの味がしたことをご報告いたします。
(存じない方は当ブログのノビル項をどうぞ。)
2日目
朝イチ、トラブル発生。
足が痛い!
1日目のマングローブフィッシングで日焼けをしてしまったようです。
カヤックに乗る前に長靴を脱いだのですが、脱いだ場所は日焼け止めを塗らなかった事が災いし、足だけを真っ赤に焼いてしまいました。
熱いし痛い…。とはいえどうにもならないので、これくらいなら大事にはならんだろうと湿布を張りまくって冷却。足を引きずってイグアナ探しに向かいます。
A集落に到着。先日チェックした海岸線や付近のジャングルの中を午前中いっぱい探す。
日光浴ポイントやジャングル内の樹上を流し見していくがイグアナなし。
ゾンビのように足を引きずりつつ探すのに疲れたため、情報収集を兼ねてカフェで休憩。
ここで店員さんより、
・イグアナを見たことはある
・普通に生活をしていて年に2回くらい見る程度
・夏の暑い時期に小学校の近くで歩いていた
・「木の上によくいるよ。」って言う人もいる
などの情報をゲット、しかし年に2回とは、想像より数はずいぶん少ない頻度です。もっとこうカミツキガメとか野良猫くらいの頻度で見かけるものだと思っていました。
問題になってないのは良いことなのですが、難易度は思ったより高そう。
午後も少し捜索、あと熱いので地元アイスを食べる。
その後、足の痛みがひどいため、調査を午後イチできりあげて撤退。
3日目に備えて宿で火傷にアロエを塗って安静にすることに、夜釣りできず!!
3日目
痛みが引かず。
しかもなんか水ぶくれができている。
ありがたいことにルームメイトが痛み止めをくれたので服用。
動けるようになったので、先日と時間をずらし少し遅い時間に向かう。
※症状が悪化しますので絶対に真似をしないでください
A集落の海岸をチェック→イグアナなし
海岸で謎の足跡を発見、人間っぽくはない。
イグアナの足跡だろうか?
水辺を好む事より河川周辺をチェック→イグアナなし
付近の違う海岸も数箇所チェック→イグアナなし
うーん、手強い!
そしてやっぱり暑いのでアイス食べます。
A集落に戻り時間帯をずらしての再捜索。
今度は遠くからラン&ガンスタイルで双眼鏡を使って探す。
あるとき双眼鏡を覗いてると、樹上にいびつなシルエットが。
あれってイグアナじゃないの!?
と思って近づくものの、いざ木の下までいくと見失ってしまいました。
あれはイグアナだったんだろうか…。
昼過ぎに豪雨。石垣島では毎日何度かあるようで、これはイグアナも冷えるのを嫌がってひっこむだろうと撤退。(足も痛いしね)
宿に戻って着替えると、最悪の自体が発生。
足にできていた水ぶくれが破れてしまう。
傷口が露出し骨までひびく激痛。
歩行不能に…!
まさかここで人生初の松葉杖を経験するとは。
宿のオーナーに車にも乗せてもらって、病院へ。(感謝)
病院で絶対安静を言い渡される。
結果、最終夜も夜釣りできず!!!
悔しいのでアイス食べる。
4日目
宿のルームメイトやダイニングで会った仲間にご飯をごちそうになり、なんとか歩行できるまで回復。(本当にお世話になりました)
バイクを返しにいくついでにアイス。
あとは飛行機にのって東京へ帰還!
三日間探しましたがイグアナと出会うことすら叶わず。
予想以上に厳しい捕獲旅行となってしまいました。
答え合わせと感想
ただいま東京。
なんとか無事?帰って来ることができて一安心。
最後に事前調査の答え合わせをしていきましょう。
1.A集落近辺に多数生息している
→×、生息数が少ない。A集落を中心に広い範囲に少数ずつ生息している
2.温かい時間に日当たりのいい場所で日光浴をする
→△、暑すぎるのはNG、日当たりの良いと時間と場所は正解
3.日光浴(バスキング)をしているところを捕獲するのがベスト
→○、動きを日光浴中を狙うのは正解、それ以外は難しい
4.特に海岸線で日光浴をしている個体が捕獲しやすい
→△、海岸線で日光浴をしているシーンに遭遇できる確率が低い、また発見できたとしても高い木の上だと認識したまま近づくのが難しい
5.一人でもトカゲ釣りで捕獲できる
→?、捕獲シーンに立ち会えなかったためわからず
以上!
感想としては、とにかく予想よりも個体数が少ない事が印象的。
生息地や行動パターンが絞られていてもなお、遭遇する事は難しいようです。
行政のとっていた高所作業車で上から広範囲を探す方法は、個体数が少ない相手にとって非常に有効な手段なのでしょう。
ドローンで上から探すとか…いやいや端末の小さい画面を見てイグアナを認識できるのか?
画像認識で勝手に見つけてくれるソフトでも開発して…。
うーん、そもそもバッテリーが持たなそう。
とにかくグリーンイグアナを捕獲するためには、少ない個体数に応じた有効な発見方法が必要との結論です!
まとめ
常夏の島では日焼け止めを常に携帯しましょう…!
塗ったつもりでいても、いつ何時塗る必要がでてくるか分からないのです。ちょっとでも露出したらすかさず塗るべきです。
あっ、すみませんイグアナのまとめですね。
結果としては事前調査と違う部分もあり、捕獲するつもりマンマンで行ったのですが、遭遇することすらできませんでした。
個体数が少ない事について特に対策が必要。
しかし諦めません。いずれ少数の個体を効率的に捕獲する方法を考えてリベンジします。夜釣りもできませんでしたしね。まってろよイグアナ!
グリーンイグアナ
【採取場所】石垣島
【採取時期】年中
爬虫綱有鱗目イグアナ科イグアナ属、全長90-130cmの大型のトカゲ。幼体のころは昆虫を食べるが、生体になると植物食となり花や果実を食べる。樹上で活動しジャンプもできるし泳ぎも達者なオールラウンダー。本来は中南米の熱帯雨林に住む種だが、石垣島ではペットとして持ち込まれたものが脱走、繁殖・定着しつつある。
楽しみにされていた方ごめんなさい。
ディスカッション
コメント一覧
アイスかって食べる生活だった
こんなにアイスを食べることってあんまりないのですが、常夏の国で食べるアイスは格別ですね~!
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