クロカワはまるで石かアレだが旨いのだ

2022年5月26日キノコクロカワ, 季節【秋】


#とって食べるドキュ
今回は"究極のジビエ" 中華高級食材ハクビシン。美味かった…!!

クロカワをご存知でしょうか。

その名の通りくてっぽいツヤツヤ質感の物体、

ある時期ある場所に行けば落ちてます。

石ころとか、オソマにしか見えないコレなんですが…

こう見えて、

食べられるし、すっごく美味しいんですよ。

今回はそんなクロカワを拾って食べてみた話です。

クロカワってなんだ?

秋めいてきたころ、友人のT氏と共にやってきたのは静岡某所。

の中で食材探しなのですが、この日のターゲットのひとつが先程のクロカワ。

クロカワはこのような松を中心とした針葉樹林でよく見かけるのです。

道なき道を、地面を凝視しつつ進むことしばし…

さっそくT氏が発見、

これがクロカワです。

反対側はこんな感じ。

「なんだこれ!?」

って感じの奇妙な見た目をしておりますが、

こう見えてれっきとしたキノコの仲間。

キノコというと裏側はヒダヒダなイメージですが、これは管腔タイプのキノコ。

クロカワの管腔
集合恐怖症の方にはゴメンナサイ

このぶつぶつとした穴から胞子を出すのです!白いのは胞子がまだ詰まっているから?

キノコ狩りの方のために特徴をまとめますと…

・黒光りする、ややゆがんだカサ
・ヒダではなく管腔
・管腔は白~灰色(傷つくとやや錆色に変色)

・マツを中心とした針葉樹林の地面に生える
・ヌメリはない

というところ、

特徴がはっきりしていて見分けやすい部類。

石のような見た目で地面にへばりつくように生えているので、地面と同化していて非常に分かりづらいのですが…

こういうキノコらしい見た目のタイプもいます。わかりやすい

目が慣れてくると、違和感に気づいて採れるようになります。

これもクロカワでしょうね~

…かと思ったら違う!?

裏が管腔ではない。

キノコに詳しいT氏いわく「ヤギタケかその仲間ではなかろうか?」とのこと。

キノコをとるときは似た仲間がけっこういるので要注意!という話でした。

クロカワを食べてみる

さて、持ち帰ったクロカワをいただいてみましょう。

初めてとったときにキノコ採りの名人に聞いた話では、

キノコ採りの名人@いらすとや

「通好みの味で大根おろしが合う」とおっしゃっていました。

ひとまずそれでいってみましょう。

おっと!?

ちょっとムシが入っちゃってますね~
(野生のキノコはよくトビムシやウジが入っているのです…)

まぁ茹でればヘーキヘーキ!

ってことで大鍋で茹でちゃいます。

ぐつぐつ。

茹で上がったら大根おろしめんつゆを加えたもの、であえて…

さくっと完成、

クロカワの大根おろしあえ。

ではでは頂きます…

コリコリ…

食感はしっかりめ、コリコリとした心地よい歯ざわり。

旨い。

んん…!?

苦っが!!!

…でもうまいな。

しっかりとしたキノコらしい旨味が感じられるのですが、後味に苦味がやってきます。その風味が大根おろしの辛味と調和して、全体でまとまっています。さすが名人。

なるほど…

通好みってこういうことか。

燻製にもしてみる

お次、

網焼きで食べるとよいとも聞くので、燻製にしてみましょう。

チップはさくら。

煙がでてきたところでフタをして、待つことしばし。

できました。

クロカワの燻製。

果たして旨いのか??

煙で味がついてますし、シンプルに塩でいってみましょうか。

いただきま~~す。

はむ。

コリコリ…

食感はよいですね。

味は…

あ~

あぁ~~~~~

まずい!!

燻製の香ばしさと苦味がミスマッチ。

燻製とキノコの旨味のマリアージュまではいいのですが、それに苦味が出歯亀を効かせてる感じです。これはナシ!

正解は○○○○メーカー

燻製でわかったことは、

水分を飛ばすと食感がよくなるということ。

であればコイツの出番だ!!

ワッフルメーカー、キッチンに立つ。

やや厚めにカットしたフレッシュクロカワをワッフルメーカーでプレス。

弱火でジックリと加熱してゆきます。

両面5分づつ焼いたものがコチラ。

見事に凸凹になりました。

つまりクロカワッフルってコト!?

ではいただいてみましょう。

味付けにはワサビ甘口醤油を用意しました。刺身風に食べてやろうって魂胆ですね。

それではいただきます~~

はむ。

ぷるぷるコリコリ…

明らかに食感が違いますね~

味は…

うま~~~い!!

適度に水分が飛んで噛み心地のよさがアップ

それにウマみが強い気がしますね。水分がとんで凝縮されたのか?ワッフルメーカーの完全勝利でしょうこれは。

ごちそうさまでした。

まとめ

地面に落ちてるクロカワは、キノコの一種でした。味わいはやや苦味のあるしっかり食感で大根おろしがよく合います。

今回わかった事としては、加熱調理にはワッフルメーカーがオススメであるということ。ワッフルメーカーはキノコを焼くもの。他のキノコでも旨くなるでしょう間違いなくおすすめです!

クロカワ

【採取場所】マツ系の樹林の地表
【採取時期】9月~11月
イボタケ科クロカワ属。カサは黒~茶色、ヒダは灰色~白。傷をつけると錆色に変色する。皮のような光沢があり、ヌメリはほとんどない。

参考にさせていただいた資料:持ち歩き きのこ見極め図鑑
スペシャルサンクス:キノコ採りの名人

宣伝コーナー

鈍器のKindle版。山の中でみるならこっちのほうが良いかも!


最初に買った一冊。コンパクトで大変よいです。

キノコ狩りは家で!

【おまけ料理レシピ】クロカワッフル

【材料】
クロカワ xひとつ ※市販のキノコでもOK

・たれ
塩 x適量
or
ワサビ醤油 x適量
or
大根おろし醤油 x適量

【作り方】
1.
クロカワはゴミを払っておく。
どうしても必要であればさっと水洗いしてペーパーでふく。

2.
1~2センチほどの厚さにスライスする。

3.
ワッフルメーカーの上に重ならないように並べる。

4.
中火でジックリ加熱、湯気がでてきたら弱火にしてひっくり返す。

5.
両面に焦げ目がついたら完成。
好みのタレをつけていただく、お酒に合う味わい。