カミツキガメ捕獲ツアー2019レポート
今年もやりましたカミツキガメ捕獲ツアー
不慣れな方にもカミツキガメを捕まえる体験をしていただきたい!
そして願わくばその美味しさを味わっていただきたい!!
という趣旨で年1~2回やっているイベント。今年はGWに一度企画したのですが、その際は不幸にも雨で中止。改めて企画し5月中頃に開催しました。
今回はたくさんの応募をいただき、MAXの6人で決行。
(この人数でやってとれなかったらメッチャ恥ずかしい…何としてでもとらねばならぬ!!と内心ガクブルです)
まずは集まって現地をガイド
集合場所は千葉の佐倉駅、
県の公開している資料によりますと、このあたりがカミツキガメがもっとも多い地域なのです。
ここから歩いて捕獲スポット兼野営スポットに向かいます。
途中で、道路にクサガメがいるのを参加者が発見!
カメの活性が高いことが伺えます。期待がふくらみますね!
(取れそうな気配がしてきて内心かなりホッとするわたし)
そんなこんなで野営スポットに到着、ビニールシートをひいて野営の準備をしていきます。
野営スポットは地面がコンクリの場所を選びました。現地の方いわく草地にはマムシがいるとのこと。カミツキガメよりよっぽどそっちが怖いですよ…!
設営し荷物をおいたら、まずは屋外活動での注意事項とフィールドガイド。
歩きながら危ない場所や、カミツキガメがとれそうなポイントを説明していきます。
こういう場所にいるんですよー!とか、
明るいうちに確認していない場所は危ないから行かないでね~!
などなど、
仕掛けの説明と設置
ポイントを一回りしたあと軽く休憩を挟んだら、いよいよ捕獲開始!
今回の捕獲スタイルは、以前の記事でお話した
カミツキガメ10連ガチャ
という捕獲手法を使います。
※詳しくは↓の記事を参照ください。
参加者が6名おりますので、2人チーム3つを編成、それぞれのチームで10連ガチャをセット、合計で30個を仕掛けます。
カミツキガメのヒット率は体感1/10くらいですので、全てキャッチできたとして捕獲の期待値としては3匹というところでしょうか。
まずは私が仕掛けの作り方を説明し、そのあとは実際にチームに分かれて設置をやってもらいます。
ちなみに糸はPE3号とPE5号を使いました。太いナイロンやワイヤーなどいろいろ試しましたが、これがイチバン使いやすく捕獲が安定します。
PEは釣具屋で買うと高いので通販で安いのを買っちゃうのがオススメ。投げ釣りで距離を伸ばすには安ラインは微妙ですが、こういった頑丈さを求める釣りにはピッタリ。
また針はPEラインに結びやすくなおかつ頑丈なワーム針をチョイス、小さめのものだと掛かりが良いのですが外道のクサガメに飲まれるのが問題、それを嫌うなら大きめのワーム針を使いましょう。これも通販だと安いです。
上記のような道具を使った仕掛けをセットアップ、慣れないながらも確実に仕掛けていただきました。ご苦労さまです。
全チームが仕掛け終わる頃には暗くなってきました。
ひと仕事終えたところで、休憩がてら事前にとっておいたカミツキガメの甲羅汁のふるまい。
味は好評♪
カミツキガメの旨さを伝えられたようでなにより。
(よおおおおし、これで万が一取れなくても最悪セーフですよね!)
さて、カミツキガメは向こう合わせの夜釣り。
仕掛けた後は座して待つのみ!
すみません嘘つきました!
このあとは定期的に仕掛けたトラップをチェックします。
というのも、カミツキガメの他にザリガニやクサガメなど沢山の生き物がいるため、エサのサバがすぐ食べつくされてしまうのです。
これがけっこう大変で、定期的(2時間くらい)に一度、仕掛けたトラップを確認し、エサがついているかを確認しなければなりません。
そしてついに登場、カミツキガメ!
そんなこんなで代わる代わる見回りをしていると、
どっぷり暮れた22時ごろ。
とれましたーー!! と報告が、
あがりました!カミツキガメ。
それも甲羅長30センチ、頭と尻尾を入れると60センチ超の大物!!
とったチームは大喜びでハイタッチ!!
(私もボウズという悲劇がなくなってそりゃもうハイタッチしたい気分!!!)
しかも状況を聞くと、なんと近い場所でもう一匹かかっていたとのこと。
ただ、そのうち一匹はあげる過程で針がハズレて逃げてしまったそうで、捕獲したチームは
「そいつも捕まえてやる!」
と意気込み、仕掛けの再設置にきびすを返します。
さて捕獲したでかいカメは頑丈な袋に封印、
使用した袋はもちろんビックカメラのやつ!当然ですよね。
その後、
23時頃に2匹め、
まあまあの中サイズ。
夜もふけた2時頃に3匹め、
これはなんと最初に逃げたやつ、小型サイズでしたがコイツが一番暴れました。
早朝の5時頃に4匹め、
これでフィニッシュ、捕獲タイム終了です。
今回は合計4匹とれるという、ナカナカの釣果でツアーを終える事ができました。
大成功と言って良いのではないでしょうか。
(いや!ほんとガイド冥利につきる結果で私はとても幸せです。ありがとうカミツキガメさんたち)
しかしカミツキガメはいつ見てもカッコイイ!
尻尾と甲羅の後ろのギザギザがとりわけ好き!ガメラみがあってとてもクール。
この「いいんか、カミツくで!離さんとカミツいちまうで!?」って表情、ゾクゾクしますね~!
こちらはグリップで掴んでるとはいえ、身の危険をヒシヒシと感じます。
撤収と解体、そして分配
撤収前に忘れちゃならない片付け!
まずはとても大事な仕掛けの回収から、仕掛けは設置したチームにそれぞれ責任をもって回収していただきました。
続いてカミツキガメの処理、
カミツキガメは特定外来種に指定されており、
生きたまま運搬は法律で禁じられています。
脱走させるのもよくない、まずは確実にシメ。
シメは頸動脈と、おまけで脊椎も金切りバサミで切断。
カメは気道と頸動脈をさいて血抜きをやるだけでは数時間たっても生きています。さすがに生存は不可だと思いますが、可能なら脊椎を切断しましょう。ここまでやれば確実にくたばります。
全部やっつけました。
食べるためとはいえ、生き物の処理はいつになっても心が痛みます。
その後は解体して分配、
ひとり1匹とれたらイチバンだったのですが、サスガにそんなに取れないので今回は解体をし分配をすることにしました。
糸ノコとナイフを使ってサクサクっと解体。カミツキガメはカメの中ではダントツにさばきやすく、慣れたら1匹10分~20分ほどで解体できます。
さばいていると、一匹のカミツキガメ♀の胃袋からアメリカザリガニに混じってクサガメの赤ちゃんがごろん。
カメは他のカメの赤ちゃんを食べる
もしかしたら同じカミツキガメでも食べちゃうかもしれません、悪食ここに極まれり。自分の子供を生むために他の赤子を食べる。なんという修羅でしょうか。
さて、解体を終えてみると、さばく前はカメ4匹(1匹2~3キロ)で10kg弱くらいの重量だったのですが
手足首尾肉…4kg弱
甲羅…2kg
内蔵…4kg強
くらいの分量になりました。
内蔵抜きだと可食部は4割りというところでしょうか。
また、全てメスだったので大量のカメの卵もGET!
ただこれ熱を加えても白身が凝固せず生臭い鼻水の味がするんですよね…私はもう食べたくない(笑)
さて、解体が終わったらお肉を山分け。
頭と甲羅が人気でした。
かっこいいですよね骨格標本、それにスープの材料にもなりますし。
振り分けたら荷物をまとめて解散!
以上でイベント終了、
皆さんお疲れ様です。ご参加有難うございました。
またどこかでお会いしましょう!
最後に今回のツアーのベストショットをぺたり!
参加者のみなせ(@Ton_beri)さんがツイッターの状況をまとめて下さいました。計画からはじまり臨場感のある内容となっております!
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