東京でとって食べる生活

キヌメリガサの味がないので甘味にしたら野生の信玄餅だった

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秋のはじめのころ。とある山梨の高山にキノコ狩りいってきました。

前回採取したハナイグチが美味しかったので狙ってみたのですが、この日はタイミングが悪かったのか不作。

かわりに沢山とれたのはキヌメリガサというキノコ。

キヌメリガサ。友人のT氏に教えて頂きました(感謝)

鮮やかなレモン色のカサにてっぺんだけオレンジ色したカラフルで可愛らしいお姿。

初めてとったのですが、これが食べてみると(ある意味で)面白い味だったので紹介をさせてください。

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キヌメリガサってどんなキノコ?

やや小ぶりですが、食べられるキノコです。

傘の大きさはコインほどでしょうか。まとまって生えているので数とれるタイプ。

鮮やかな黄色~オレンジの傘に、白い柄とヒダが特徴的。

断面は真っ白、変色はありません。

中身は中実ですが、中空のものもあるそう(わかりづらい)

その名の通り、キノコ全体に独特のヌメリがあるのですが、これがすぐに乾いてしまうために落ち葉が糊付けしたようにべったりくっついています。

カラマツなどの細かい葉がまとわりつくと、処理がめんどうなことこの上ない。

その様子から別名をコンキタケ
落ち葉をとるのにコンキがいるということなのでしょう。

今回も根気を入れて念入りに落ち葉をとって食べてみました。

キヌメリガサを食べてみる

さて、これだけ美しいキノコなのですからお味ももちろん♪

…と思いきや、教えて下さった友人T氏いわく味が薄いとのこと。

「とりあえず見た目がナメコっぽいし、汁ものにしてみるか~。」と煮てみたのですが…

でてくるでてくる、やたらと黄色い汁!

そりゃあもうかき氷シロップのレモン味のように真っ黄色なのです。

その色に若干ビビるものの「肝心はお味はいかに?」とひとつパクリ。

傘の色が抜けて白っぽくなってしまいました

もぐもぐ…

んんんんん???

これは…

無味。

ナメコに煮たつるりとした食感と、きゅっとした歯ごたえはあるものの…

舌に伝わってくる感覚はただただなのです。

先程の黄色い湯で汁にも旨味らしきものはさっぱり出ていません。砂糖レモン汁を入れてかき氷にかけてもバレないのではないでしょうか。

※こういうやつね(Amazonより)

これはこれで面白い味といえばそうなのですが、さてどうしたものか…。

シロップを眺めているとピコーンとひらめきました。

これだけ味がないのであれば、逆に食感を生かして甘味にしてしまえばいいのでは???

というわけでたっぷりの砂糖を加え、

ラムエッセンスと、

シナモンパウダーで香りづけ。

これを冷蔵庫で冷まして…

シロップは黄色いのですが、キノコ本体の色が抜けてしまうのがちょっとさみしいところ

きれいなレモン色に染まったキヌメリガサのシロップ漬けの完成です。

黄色を補うべく(やっぱり味の薄い)カベンタケを彩りにちらしてみました

おおよそキノコ料理とは思えない材料でしたが、さてお味はいかほど…?

ぱくっ。

つるりん…

もぐもぐ…

キノコらしい味香りはせず甘い香り。どことなくマロングラッセのような風味があります。(これはラムエッセンスの香りかも)

食感はほとんど寒天トコロテン

なるほど!?

うまいぞ!?

ひとつ欠点をあげるとすれば、見た目が完全にキノコなので見た目とのギャップがはげしい。

それ以外は普通に甘味、アリです。

目をつぶれば普通に美味しく食べられるのではないでしょうか。

んんん?

目をつぶれば…?

てれれってれー!きな粉!

きな粉をふっちゃえば見た目のキノコっぽさは消えるのでは??

というわけで、バッサー!

すばらしきな粉パワー、キノコらしさはあっというまに消失。

改めていただいてみましょう。

ぱくっ!

もくもく…

あっこの味、知ってるやつ。

くず餅!!

見た目が穏やかになったことで、このツルリとした食感がキノコというよりくず餅のそれに感じてきましたよ?

黒蜜をかけたらもっとうまそうですね?

あれ、そういえばそんな食べ物が山梨にあったような?

くず餅…きな粉…黒蜜…

といえば山梨銘菓信玄餅。

キヌメリガサも山梨県でとれた…。

そうか!

キヌメリガサの水煮が信玄餅のルーツだったのかもしれない!?
(※絶対にそんなことはないと思います)

ごちそうさまでした。


○まとめ

キヌメリガサは野生の信玄餅の味わいでした。

水煮をしたキヌメリガサに、きな粉をかけて黒蜜を垂らすだけで味わえる秋の甘味。本当にルーツなんじゃ?と思ってしまうほどマッチっぷりです。ぜひ一度おためしあれ。

■キヌメリガサ(黄滑傘)
【採取場所】カラマツなどの針葉樹林
【採取時期】9月~12月
ヌメリガサ科ヌメリガサ属。先述のコンキタケや、雪がふる頃にも出ることからユキノシタという俗称もある晩秋のキノコ。黄色い傘は小さい頃はまんじゅう型にふくらみ、大きくなると傘の形に開く。コガネヌメリガサ(可食)と似るが、コガネヌメリガサは柄が黄色い。

参考にさせていただいた資料:きのこ見極め図鑑・きのこナビ・きのこ図鑑・Wikipedia

【おまけ料理レシピ】キヌメリガサの信玄餅風

【材料】
キヌメリガサ x30本(3人前)
砂糖 x50g(好みで調整してください)
黒蜜 x適量
きな粉 x適量

【作り方】
1.
キヌメリガサにはりついた落ち葉をとります。
このあと洗うのでざっくりで構いません。
数が多いとめんどうなのですが、コンキをもってやっていきましょう。

2.
沸騰したお湯で1~2分ゆでます。

3.
茹でることで落ちなかった汚れが落ちやすくなるので、
水洗いしつつ綺麗にします。
※このときの黄色い茹で汁を捨てずにレモン汁と砂糖で味付けしても不思議で美味しいですよ。

4.
鍋にキノコが浸る程度の水と砂糖50gをあけ、キヌメリガサを加えて、沸騰したくらいで火を止めます。
粗熱をとったらタッパーなどに移し冷蔵庫で冷やしてください。

5.
冷やしたキヌメリガサにたっぷりのきな粉と黒蜜をかけていただきましょう。

 


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