シタビラメのサントアンヌ号な念願がかなった話
“したびらめの ムニエル"
食べたことがなくたって、この料理の名前に見覚えのある方は多いはず!
そう、これはかの初代ポケモンはサントアンヌ号の夕食メニューが一品。
確か、他のメニューはぎゅうフィレのステーキ、したびらめのムニエル、さんまのしおやき、だったはず。(そういえば、この時代はポケモン世界に「ぎゅう」とか「さんま」とか居たんですね!インドぞうもまだ居た時代ですからそりゃ居たか。ちなみに今は普通の動物はポケモン世界に存在しません。とって食べづらい世界)
さてさて、このうち牛とサンマは食べる機会は多いでしょうが、シタビラメは中々…という方が多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうでした。
しかしこのたび投網遠征で念願かなって、シタビラメを食べることができました。今回はそんなレポートですよ。
キャンプと投網遠征に行ってきた
ある夏、会社で、
「キャンプ場で仕事してみようぜ。ワーケーションだ!」
という話があがり、千葉のはずれのほうでキャンプしつつ仕事をしてきました。
翌日。
せっかくここまで来たんだし、ついでに投網でも投げていくかー!
ということで…
もうちょっとバイクを走らせ千葉は外房にやってきました。
友人らに教えていただいたのですが、ここらの海がめちゃめちゃ投網するのにいいらしいんです!
場所を変えつつ、いくつかの場所で投網をどーん!どーん!と投げていったところ、
フグやら(リリース)、
ワタリガニやら、
カキのカラをかぶった、
タコさんやら(リリース)、
色々とれましたよ。投網楽しい♪
とれたのはシタビラメ!
この日取れた中でイチバン嬉しかったのは、
シタビラメ。
これは俗称で、正しくはウシノシタというのが正しい和名らしい。
てか、
これってごっつウマくてちょっとお高いヤツですよね?
投網でとれるって話は聞いていましたが、こんな簡単にとれてしまうものなのか…。
日が暮れるまで投網を投げて撤収!!
またきます!!
シタビラメの顔がすごい件
さてとれたシタビラメ(ウシノシタ)こちら、
舌平目という名前の通り、ベロのような形をしてます。
クツゾコとも言われますが、まさにそんな感じの見た目。
まずは観察タイム、
特に好奇心をそそるのが、顔周り
表側に口がついてるな~~~?
と思いきや、
その口が側面まで裂けてますよ!?
なんかエイリアンとかそっち側の存在ですね…
だって、
裏側にも口があるんですよ?
表からエサを食べるのか?
裏からエサを食べるのか?
美味しい以外はさっぱり謎な魚です。
あっ、ちなみにカレイ科らしい(謎だけでなく名前詐欺な魚ですね)
シタビラメのムニエルを作る!
さて、作るメニューは一択。
シタビラメのムニエルですよ!
これしかないでしょう。
内蔵を抜いて鱗をこそいだら、シタビラメの表裏に小麦粉をまぶしますよ。
たっぷりのバターをフライパンへ、
シタビラメを焼いていきます。
こんがり色目がついたら裏側へ、
カリッカリに仕上げていきますよ。
そんなわけで完成~
シタビラメのムニエル。
めちゃめちゃ旨そうじゃないですか。
シタビラメは美味しかった
さてではいただいていきましょう!
身はフワッフワですよ~
パクリ。
あぁぁ…
おいひい。
硬すぎずやわすぎず、しっとりした身質。
上品な香りにバターがよく合います。
こりゃお高い食材だというのも納得ですよ!
豪華客船サントアンヌ号で出すにふさわしい~~!
肉厚で食べごたえあるのもすばら。骨以外ぜんぶ食べられるのではなかろうか?
おっと卵も入ってましたよ。
産卵のために接岸してるんですかね?
残念ながら卵はもそもそしており特別な旨味は感じられませんでしたが!興味深い体験をさせていただきましたよ。
ごちそうさまです!
まとめ
投網でとれたシタビラメは絶品。まさに豪華客船の味ともいうべきものでした。
なかなか手に入らない食材ですが、夏に砂地にやってくるみたいなのでチャレンジしてみてはいかがでしょう。投網だけでなくゴカイ餌の釣りでもとれますよ!
シタビラメ(ウシノシタ、舌平目)
【採取場所】砂地
【採取時期】7月~9月(産卵で接岸してくるシーズン)
カレイ目ウシノシタ科。砂地に潜み、近づいてきた小型の生き物を食べる。食味がよく様々な料理に利用される。さばきづらく身がうすっぺらいため刺し身にはむかない。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia、yamashita 釣り百科、市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク
■投網について
投網はオモチャみたいなヤツはほとんど使い物になりません。円周20メートル以上のものがオススメ。私は三谷釣漁具店さんにお世話になっています。
Amazonだとこういうやつかな?川魚向けだから海はちょっと心配。
魚の図鑑をもっておくと幸せ!
【おまけ料理レシピ】シタビラメのムニエル
【材料】
シタビラメ x1匹
バター xたっぷり
小麦粉 x適量
コショウ x適量
塩 x適量
【作り方】
1.
包丁でこそぎ鱗を落とす。表裏ともに丁寧にやる。
腹側(口のある川)を割いて、内臓を洗っておく(好みでそのままでもOK)。
最後にキッチンペーパーで水気をふきとる。
2.
塩・コショウを表裏にふる。
続いて、小麦粉を同じ用に表裏にはたいておく。
3.
フライパンにたっぷりのバターを溶かす。
シタビラメを皮から焼く。焦がさないよう弱火でじっくり。時々バターをまわしかける。
4.
両面焼けたら完成。
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