イタドリの草ジャムでおもしろ味を伝えたい
ジャム、私もよくパンに塗って食べています。
ストロベリーにマーマレード、色んな味があって楽しいやつ。
そんなジャムなのですが、
草から作るジャムがある、とのこと。
それはイタドリという野草から作るそう。
草から作ったジャム。
それは青汁ジャムみたいなものなんでしょうか?
果たして美味しいのだろうか…。
気になってしょうがないので、とってきて作ってみました。
結果、たいへん面白かったので、紹介をさせてください。
ジャムの材料をとりにいく
材料のイタドリを採取します。
イタドリは日当たりが良い場所であれば、だいたいどこにも生えている。ごくごく一般的な植物。
実はイタドリが食べられる野草だというのは知っておりました。
酸味が特徴的で、いつもは漬物とかにして食べています。
シャキシャキ食感がウリで、炒めものなんかにしても美味しいです。
そんなおかず的なポジションだったイタドリが、ジャムに?
いったいどうなっちゃうんだ…?
という気持ちを胸に早速採取に行きましょう。
西東京の山裾へやってくると、日当たりのよい斜面にびっしりイタドリ。
若いイタドリはアスパラみたいな風貌をしています。
また、竹のような節があるのが特徴的。
とるときは、
・太いもの
・柔らかいもの
・葉っぱが少ないもの
をとるのがオススメ。
採取♪採取♪
野草をつむのは楽しいですね~。
って…ギャッ!!
大の苦手の毛虫がイタドリに!!
ヒェエエエエエ………
う、うん…君もイタドリが好きなんだね。わかるよ。
だったら僕たち友達だよね、襲ってこないでくださいよね、頼みますよ。
そそくさと退散。
追記、
・毛虫のついてないもの
を選んでとりましょう(大事)
イタドリの採取完了、
その後はイタドリに囲まれつつ昼食です。
きつねうどんにイタドリの穂先をトッピングしてみました。
ちょっぴり酸味が混じって美味しい♪
イタドリで草ジャムを作る
持ち帰ったイタドリで早速ジャムづくりに取り掛かかっていきましょう。
まずは下ごしらえ、ピーラーで皮をむきます。
薄い皮を丁寧にむいていくんですが、この作業が地味に大変。
やりとげると、
「しばらくイタドリはむきたくな~~~~い!!」
さて…気を取り直して、
皮をむいたイタドリを細かく刻み、水に晒します。
これはイタドリがシュウ酸という、とりすぎてはいけない成分を含むためです。このまま一晩おいて、水を捨てます。
翌日、水を変え、ジャムにするため、砂糖を加えて煮ていきます。
ぐつぐつ。
煮立った青汁にしか見えないのですが、本当にこれあっているのでしょうか??
心配なので洋酒をIN。ラム酒大好き。
水かさが減るとともにペースト状になってきました。
うーむ…
いくら煮てもタワシみたいな繊維が残ります。
食感が悪そうなので、程よいところできりあげてザルで濾すことにしました。
ゴリゴリ…
タワシからエキスを絞り出したものがコチラ。
でろーん。
完成…かな??
イタドリの草ジャム
緑色のでろでろした何か、まさく青汁ジャムといった風貌。
さっそく味見をしてみましょう。
いざ…
パクリ。
んんんんんっ!?
美味しい!!
酸味が効いたさっぱり風味。
草っぽさは全くありません。
それどころか、どことなくフルーツの香りがするほど。
なんでこんな味になるんだろう…
これが世に聞くおもしろ味ってやつですか!
ビスケットにトッピングしてみました。
さくさく。
ビスケットと合わせると、ほとんどフルーツタルト。
スイーツとして完成してしまいました。
想定外に美味しすぎて、笑顔になっちゃう。
イチゴのようでもあり、リンゴのような気もする、未体験の味わい。
色的に、
「青りんごのタルトだよ。」
とかいって食べさせたら、二人に一人は信じるかもしれません。
でもって、
食べてもらったあとに…
「この草で作ったんだよ~」
とネタばらしをしたら、
「は!?」
驚かれること間違いナシ!
冷蔵庫にあったプリンに乗せてみました。
トロみがあるので、トッピングにも適しているようです。
バニラアイスにトッピングしたり、混ぜ込んでみるのもよさそう。
いっそのことジェラートにしてみるのもどうでしょう?
あれですね、
イタドリチェってやつ!
イタ(ド)リアン・デザートなだけに。
ハイ。
ごちそうさまでした。
まとめ
「草のジャム」があれほど美味しいとは、まったく想像できませんでした。
イタドリは本当にどこにでも生えている植物です。お漬物でも、炒めものでも、きっと食べたことがない驚きの味を経験できるはず。ぜひお試しあれ。
※高知など一部地域ではイタドリを一般的に食べるとのこと。高知の皆さんには当たり前の話だったかもしれません。ごめんなさい!
イタドリ(虎杖)
【採取場所】日当たりがよく土が柔らかい場所、河原、山裾
【採取時期】4月中旬~5月上旬
タデ科の多年草。強靭な根を張り巡らせ、ニョキニョキ増える。新芽・葉・穂先などを食べる事ができる。根は漢方薬の原料となる。シュウ酸を多分に含むため、食べ過ぎに注意が必要。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】イタドリの草ジャム
【材料】
イタドリ xたくさん
砂糖 xたっぷり、お好みで
洋酒 xお好みで
レモン汁 xお好みで
【作り方】
1.
イタドリを採取する。
柔らかいものを選んでとる。手でポキリと綺麗に折れるものがベスト。
2.
イタドリの皮をむく、湯通しをしてむくか、ピーラーを使うと便利。
3.
イタドリを軽くきざんでおく。
4.
シュウ酸抜きをする。
A.たっぷりの水に漬けて一晩おく。
B.もしくは、熱湯で10秒ほど湯通しをし、しばらく水にさらす。
5.
イタドリを鍋にあけ、ひたひたに水を入れ、煮る。
味見をしつつ砂糖を加える。
好みで洋酒を加える。
6.
イタドリがドロドロに溶けてきたら、ザルで濾す。
7.
味見をし、甘みが足りなければ砂糖を足す。酸味が足りなければレモン汁を足す。
8.
冷蔵庫でさましたら完成。
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