サクラ・タンポポ・ヨモギを採取してうさ団子を作る!

2022年1月25日野草・山菜サクラ,タンポポ,ヨモギ,季節【春】


うさ団子をご存知でしょうか!

それはSwitchのゲーム、モンスターハンターライズに出てくるごはん。

うさ団子(モンスターハンターライズより)

ハンターは(仕様上)毎日のようにこれを食べるのですが、

ひといきに頬張る団子が、まことにうまそうで!!

うさ団子を食べるハンター。余談ですが笛専です。P2Gから!(モンスターハンターライズより)

ハンティングにいくたびに毎度のごとく食テロをされるんですよ!

そうしたらどうなるかといいますと…

頭の中はうさ団子でいっぱい。

例えモンスターと対峙していても…

煩悩が止まらない(モンスターハンターライズより)

こんなんじゃ狩りにならない…

力尽きました(モンスターハンターライズより)

というわけで、

友人らを巻き込みリアルうさだんご作成クエストを受注。

ハンターなのでね、

もちろん素材の採取からやって作って食べてきました。

うさ団子の採取クエスト

てなわけで、素材採取のため西東京のとある山にやってきました。

今回はベーシックな、ピンク・緑・黄色、のうさ団子を作りたい。

この素材は、

ピンク=サクラの花

緑=ヨモギの葉

黄色=タンポポの花

でいってみたいと思います。

そんなわけでハンターらしくざくざく山に入りまして、

ヨモギ、発見!

採取!

ヨモギ(可食)

ハンターなので鑑定もばっちり!

こちら、ヨモギに似た毒草ムラサキケマン

ムラサキケマン(毒)

葉っぱがヨモギに似ているのですが、

裏っ返していると、ムラサキケマンはこのとおり、つるっとしてます。

ムラサキケマン(毒)

対して、

ヨモギはこんな感じ、裏側には産毛がびっしり。

ヨモギ・裏(可食)

この違いで簡単に見分けられます。

同じく猛毒なトリカブトにも産毛はありません。

トリカブト(毒)

この点に注意をしつつ…

安全に、ヨモギ採取完了!

また再び山道を進んでいますと、

ちょっとした広場で…

タンポポ発見!

タンポポ(可食)

すかさず採取!!

ヨモギやタンポポなんて山にいかなくても、そこらに生えてるじゃないか?

ですって?

まったくもってその通り。東京市街地でも揃います。

しかし我々はハンター。

店に売っていようが野で採取しなくてはならない生物なのです。

というわけで、

タンポポ採取完了!!

最後にサクラ、

サクラ(可食)

これこそ市街地でとるわけにもいかないのでね。

ジャンピング採取うううううううううううううう!

よし!

サクラも採取完了っ!

この日は他にも様々な素材を採取しました。

成果はこんな感じ!

ヤブカンゾウ、イタドリ、タラノメ、ハリギリ、ユキノシタ、アケビの新芽、になります!

友人らと三人分の収穫。

ハンターやっててよかったと思う瞬間ですね!!

サクラとヨモギとタンポポで団子に色つけ

持ち帰った素材を使って調理に入っていきます。

ヨモギで緑の草モチを作る

まずヨモギ、

安心の定番食材!

さっと茹でまして、

ぎゅーーーーん!!

とミキサーで粉砕。

そんな事をやってる間にモチ料理が得意なI氏に用意していただきました。

さすがにモチ米は自然にありませんし、鉄腕ダッシュみたいに畑から作るわけにもいきません。

既製品の白玉粉で許して下さい!!

これにヨモギをイン。

よく練るとこんな感じ、

緑色に染まってきました。

これでヨモギはOKでしょう。

サクラでピンクの桜餅を作る

続いてサクラ、

まずは花を乾燥させてフレークにしてみます。

サクラの花を扱うのは初めてですが、こうしたほうがエキスが沢山でるのではないかな?と。

自家製のダンボール乾燥機で

ブォーン!

20分ほど集会クエストをやりつつ放置していたところ、カッサカサになりました。

これをすり鉢でぺったんぺったんとつぶします。

うまく潰れなかったので、水をちょろっと加えました。

結果、こんな感じのでろっとしたペーストに!

見た目はイマイチですが、すばらしいサクラの香りがします!

これをモチに練り込んだものがこちら、

ほんのりピンクみを帯びていますが、ほぼ真っ白。

さてどうなるか?

タンポポから黄色のタンモチを作る

最後にタンポポ、コレも同じように乾燥をさせました。

乾燥をさせると蕾がしぼんでしまいましたね。

緑の部分は余計なので、ぶちっとちぎってしまいます。

根本には真っ白な綿毛のモトみたいなものが!?

タンポポの花の中身ってこうなってるんですね~~おもしろい~~~。

これとってしまうのか迷ったのですが…

けっきょく綿毛ごとすりつぶすことにしました。

ごりごり、

おっ、思ったよりちゃんと黄色い?

お餅に練り込むと、こんな感じ、

若干黄色みを帯びていますが、はっきりとは色がつかずちょっと心配。

茹でたら良い感じになってくれることを祈りましょう!

色つき団子を茹でる!

こねた団子をゆでてみます。

色がどうなっちゃうのかドキドキ!

茹で加減はI氏におまかせ!

水を入れ替えつつ、二度に分けて茹であがったところで見せていただきました。

おおっ!?

なんと美しい!!

想像以上にちゃんと色がつきました。

左がサクラ、右がタンポポ。

画像では伝わりきれないのですが、サクラもちゃんとピンク!

桜餅ってやっぱりサクラからできるものなんですね。

もっとピンク色の強い品種であれば、より美しく染まるのかもしれません。

うさ団子を作って、食べる!

さぁクエストも大詰めです。

茹でたお団子をぐさぐさっとに刺しまして!

この二股のうさ串は「田楽串」というそうです。普通はこんにゃくを刺すものらしい

チャームポイントの顔をつけますよ~~~!

どうやってつけたもんか?

と悩んだのですが、手っ取り早く焼きごてでやってみることにしました。

おめめの形に整形した鉄片を…

ジュッ!

と団子に押し付けます。

おくちも、

ジュッ…!

あっ!

これめっちゃ楽しいやつ!!

GIF動画にしたのでおめめとお口がつく幸せを共有させてください。

一生やってられるかもしれません。

さて、仕上げ!

最後にプロモデラーZ氏の手であんこを髪の毛っぽく盛り付けて~~~

ついに完成しました。

うさ団子!!

制作時間、素材採取から計算すると12時間オーバー!!

いやしっかし…

カラフルで、

めちゃんこ可愛くないですか??

頑張って作ったせいか愛着が湧いちゃいますね。

食べるのが惜しい!

でも食べちゃう!!!

パクーーーーっっ!!

もっちもっち。

おいしーー!

サクラのお餅、びっくりするほどちゃんとサクラ味、

普通にまた作りたい味だこれは。

続いて二段目。

ぽくぱく。もぐもぐ。

安定の草餅の味。

ヨモギって、どうしてこうお餅にすると美味しいんだろう…?

最後に三段目、

もっきゅもっきゅ。

あっ!

たんぽぽ、無味。

苦いかと思いきや、

無味、

香りも全くありません。

見栄えはとてもよいのですが、ちょっぴり残念。

でも普通にお餅が美味しい。あんこをたっぷりつけたらいくつでも食べられそう。

そんなわけで…

これにてクエスト達成!!

ごちそうさまでした!

まとめ

ぶじ、かわいいうさ団子を作ることができました。これでやっと煩悩から開放されハンター活動に専念できますやったぜ。

さくらを練り込むことでちゃんと団子に色がつくこと、タンポポからも鮮やかな黄色が出ることが分かったのは大きな収穫。次はツユクサの花を練り込んで青いお団子を作ってみましょうか?

最後に一緒に団子を作ってくださったI氏とZ氏に感謝を!

ちなみにモンハン食い(横向きに三個一気食い)は我々にはまだちょっと早すぎたことをここに報告いたします

書籍紹介

べ方と野草がわかりやすく紹介されてます!

菜を探すならハンディサイズの本は必携ですよ~!

・野草の見分け方や食べ方がわかりやすく紹介されています。

サクラ

【採取場所】山野(公共の花をみだりにつまないこと)
【採取時期】3月下旬~4月上旬
バラ科サクラ属。日本の国花。花を愛でるのもよいが桜餅のように食べても美味しい。

ヨモギ

【採取場所】山裾、河原、空き地、などどこでも
【採取時期】通年だが、春の新芽が特に美味
キク科ヨモギ属の多年草。薬になり、餅になり、モグサになるなど、とても多用途に使える植物。似た毒草がいるため注意(本文参照)。

タンポポ

【採取場所】山裾、河原、空き地、などどこでも
【採取時期】通年
キク科タンポポ属の多年草。葉はヨーロッパでは普通に食べられる野菜のひとつ。ちなみに刺し身に乗ってるのはタンポポの花ではなく食用菊の花。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia