ドクダミを臭い臭いと言いつつ食べてみた

2023年2月16日野草・山菜ドクダミ,季節【夏】,季節【春】


中国のYouTubeを見ていた時のこと。

肉料理の付け合せのため、小川で野草を採取しているシーンをやっていたのですが…

よくよく見ると、その野草は…ドクダミ!!

ええっ!?

「あんな臭いものを食べるのか!?」

と、調べてみると、どうやら中国では魚腥草(ぎょせいそう)と呼ばれ、地方によっては一般的に食べるものなのだそう。

特徴的な匂いは加熱調理でとんでしまうということでした。

ドクダミには苦手意識のある私ですが、食わず嫌いはいけません。
一度とって食べてみる事にしました。

ドクダミの臭くて嫌な思い出

思い返してみると、ドクダミは初めて嫌いになった植物かもしれません。

それは実家で暮らしていた幼少期の頃、

ウチの庭の隅っこのあたりにドクダミがモソモソ生えていたのですが、

日陰にはびこるドクダミ

これを草むしりで抜くのです。

ドクダミのムッとした匂いはひどく鼻につくうえに、

それでいて洗ってもしばらく落ちません

これがすっごい嫌で、ドクダミゾーンだけはいつも避けていたおぼろげな記憶…。

そんな私ですので、

ドクダミ茶。

なんて飲料があると知ったときには、

「えぇぇ…!?まったくもって日本人は臭いものを口にするのが好きだな!!」

と心底思ったものです。

都心の花壇にモソモソはびこるドクダミ

ブレンド茶にも入っていたりします。

有名なのは爽健美茶でしょうか。

CMソングで、

「ドクダミ・ハブチャ・プーアールー♪」

確かこんなメロディ、

うん。

これも怖くて飲めませんでしたね。

ドクダミは私の中でそれほどまでに恐ろしい奴だったのです。

ドクダミをとりにいってきた

さて、時が過ぎれば私も変わります。

春も中ごろ。草がわっさわっさと伸び始める時期、近場の公園へドクダミを採取しにいってきました。

好奇心旺盛な今となってはドクダミは興味の対象。

とはいえやっぱり臭いので、ビニール袋越しに持ちます。

大きめのものをぶちぶちっと根っこから採取。

10本ほど採取してみました。
味見にはこれくらいでよいでしょう。

とったあとはジッパー付きの袋に封印!して持ち帰ります。

臭いものにはフタをしろ~!

バイクの荷箱につめて持って帰ってきました。

荷降ろしで箱をパカリ。

臭っさーーーーーっ!!

ジッパー袋を貫通する強烈なドクダミ臭。

本当に食べられるんでしょうか、コレ??

ドクダミを食べてみた

持ち帰ってきたドクダミがコチラ。

おゃ?

最初は強烈な匂いだったのですが、しばらく放置していたら落ち着いてきたような?

ドクダミを調理する

よ~~く水洗いをしたのち、調理開始。

今回は友人が美味しいと言っていたドクダミチャーハンを作ってみます。

とはいえドクダミの美味しい調理方法はわからないためカンでいってみましょう!

まずはドクダミの茎と根っこを刻むところから。

結構硬いのですが、繊維質ではない感じで食べられそう。

根っこの部位によっては硬い。除いたほうがよかったかもしれません

葉っぱはざく切りでいいでしょう。

まな板の上でカットされると、とたんに野菜っぽくも見えてきますね

下処理完了。

続いてチャーハンのベース作り。

ニンニクを油で炒めて、

そこにドクダミの茎を投入。

ドクダミの香りは気になりません。よかった!

香りがでてきたらハムタマネギを投入、じっくり炒めます。

ミックスベジタブルも入れて、

ドクダミの葉をバサッと、

最後に醤油を入れ、ちょこっと焦がしたところで、

ご飯を投入。

ざざざざっとかき混ぜて~

完成!

ドキドキ☆ドクダミチャーハン。

うん。

ドクダミは影も形もありませんね~。

未だ心の奥底にへばりつくドクダミへの恐怖が料理に現れてしまいました。

ドクダミを食べてみる

さて、ドクダミがこの中に紛れているのは間違い有りません。

ドキドキダミダミしつつも食べてみることにします。

ぱくり。

うん、ドクダミが無いところは美味しい♪

良い感じのフカフカチャーハンです。

ドクダミの香りは料理全体には影響しないことがわかりました♪

めでたしめでたし。

えっ!?

だめですか!?

そうですよね、だめですよね…。スミマセン。

ううう…。

観念してドクダミの葉っぱも食べてみるとしましょう!

ぱくりんちょ!

もぐもぐ。

あああっ。

これは!

醤油の香ばしい香りと、

ドクダミの残り香のようなものがマッチ…!

マッチ…?

マッチするような、しないような?

不思議な感じ。

根っこは硬いですね。
食べ方に工夫が必要そうです。

あと、ドクダミの風味に混じってハーブのような謎の清涼感もあるような?

というわけで、

味の感想をグラフにしてみました。

つまるところ、味付けを濃くしすぎてほとんど普通のチャーハンだったわけですが!

確かなことは、

ドクダミの嫌な感じはしないということ。

ドクダミの香りが加熱で飛んでしまうという事は確かのようです。

と、いうわけで、

完食!

ごちそうさまでした。

まとめ

ドクダミは加熱をすることでクセが飛び食べることができました。

今回の反省点は慎重に調理をやりすぎて、ほとんどドクダミの味を感じられなかったという事でしょう。

今回の経験からドクダミは食べれそうだという事がわかりましたし、もしサバイバルな極限状態になったらドクダミを食べて命を繋ぐことくらいはできそうですね!(消極的)

ドクダミ

【採取場所】日本全国の空き地、公園、河原、山裾など。日陰の場所に多い
【採取時期】春~夏(冬は根を残して枯れる)
コショウ目ドクダミ科ドクダミ属の多年草。湿気のある日陰を好む。日本では食用にされることはあまりないが、乾燥させてお茶にしたり、つぶして薬にするなど利用する。薬は十薬と呼ばれ、特に花の薬効が強い。繁殖力が旺盛で根を少しでも残すと再生する。その上臭い。庭に生えてほしくない雑草ワーストテン。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、イー薬草・ドット・コム

書籍紹介

べ方と野草がわかりやすく紹介されてます!

菜を探すならハンディサイズの本は必携ですよ~!

【おまけ料理レシピ】ドクダミチャーハン

※本レシピは、私が「次取れたら、コレで作ろう!」というものであり、実績がない事をお許しください。ドクダミを抜くとただの美味しいチャーハンができますヨ。

【材料】
ドクダミ x根から花までを5本くらい
ニンニク x大さじ1
タマネギ x半分
ベーコン x数枚
米 x1合
食用油(ラード推奨) x大さじ1~2
コショウ x適量
醤油 x適量
塩 x適量

【作り方】
1.
ドクダミをよく洗う。
葉は茎から外し、軽くざく切りにしておく。
茎と根は1センチほどに切っておく。

2.
ベーコンは1センチほどに切る。
タマネギはみじん切りにする。

3.
食用油でニンニクとベーコンを炒めて香りを出す。
タマネギを加え、透き通るまで炒める。

4.
ドクダミの茎と根を加え、さっと火を通す。

5.
米を落とし、よく混ぜ米を油でコーティングする。
醤油を外側から流し入れ、軽く焦がしつつ混ぜる。

5.
ドクダミの葉を加え、さっと火を通す。
塩とコショウで味を整えて完成。